
2023.03.17~03.26(月:休)
12:00~18:00
【 KUNST ARZT 】
人形をじっと正面から見ると
”見透かす” ような面差しに
やっぱりドギマギさせられて
ふわりとした見掛けの奥に潜む
チクリとした針先、を感じる。
例えば、
ギャラリーを閉めた後の様子。
どうしても、彼女たちの
問わず語りを想像してしまうのは
有り体に言えば、人形への偏向、
なのだろうか。
小さな木箱に収まった
小さな人形は
結婚指輪はいらないから
人形が欲しい、との
いわば花嫁の代え難い所産となり、
ビスクドールのパーツに
描かれたコラボレーションは
プレーンな表面に
新しい皮膚をまとうか、のよう。
一人の銅版画作家が
一体の人形と出会い
ヒトガタである、
擬人化を超える造形と
銅版画、水彩画、ガラス絵
立体、ミクストメディアを通じて
発露する作家自身のartが
青の羊、
影山多栄子、
山吉由利子という
3人の人形作家と
濃密でフェティッシュな反応を
起こす。
人形から啓発された平面作品の
独特な色彩感についての問いに
もしかしたら心臓のMRIを見た時の
美しさ、からかも知れない、との
作家本人の弁。
或る愛と
或る毒と
或る呪いと
或る執着は
シェアハウスの住人のように
互いを疑い、忖度し、愛おしみ、
それぞれの部屋を往来しながら
美しく発熱する。
集治千晶 Web site
http://www.shujichiaki.comギャラリーサイト↓
http://kunstarzt.com




















2023.03.14~03.19(月:休)
12:00~19:00(最終日~17:00)
【 同時代ギャラリー 】
かねてより
道本真美さんのタイムラインから
お父様の日常のご様子と
様々なエピソードを拝見して
ケアワーカーとして
深く思うところ、その労りや
しなやかな寄り添い方に
特別な感情を抱いていました。
家族は、家族だけに
家族しか、実感できない事情が
あって、そのことで
周囲も含めて色々な波風が
立つものです。
そして、ケアワーカーの経験として
当事者の後ろには必ず
家族の顔が
おぼろげに見えるものです、
良きにつけ悪しきにつけ。
その人を見れば、家族が
わかります。
そして、画家であり、夫である
道本勝さんの作品の中にも
静かに見守りながら
同じ刻を生きていく
必然のようなもの、を
穏やかに受け入れる
そんな風合いを感じていました。
何気ない物、或る風景、
存在を控えめに語るような静物、
それらが一つとなって
絵にまろみやコクを生み出している
と、そう思います。
真美さんの作品を見ると
いつも思うこと。
それは、何気ない物たちの
穏やかな邂逅、です。
組み合わされた瞬間に
紡がれる、存在と物語。
この場所で
お互いのジャンルを干渉することなく
それでいて
絵画とアッサンブラージュとが
呼応し合う空間に。
ギャラリーサイト↓
https://www.dohjidai.com

















2023.03.14~03.19(月:休)
12:00~19:00(最終日~17:00)
【 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 】
以前の、
圧倒される ”千社札ブルー” といった
インスタレーションな印象から
そもそも日本画の出自で
あることからの
平面作品への今一度の
回帰は作家の中で
確固としたい主旨が
大きく含まれていたのでしょう。
千社札は不特定多数の参拝者が
暗に ”貼る按配” を意識しながら
ランダムに重なっていく
時間を留め置く
コラージュのようなイメージが
僕にはあります。
世代も性差も出身も越えて
一つの単純な行為のみが
参拝者の確信となっている点も
シンプルでわかりやすいと
思います。
加えて、サイアノタイプが
感光を重ねる、と
事象が繋がり、人が繋がる、とに
リンクしている感じも
作家が求めている
根幹の部分であることは
よくわかります。
数年前の初見で、
そのモチーフに感服し、
展開を楽しみにしている作家さん。
今展では小品大作含めて
腰を据えた落ち着いた展示に
なっていました。
会期後アップですが
ご了承のほど。
ギャラリーサイト↓
https://kyoto-muse.jp/japanesque/







2023.03.07~03.19(月:休)
12:00~19:00(最終日~17:00)
【 コラージュプリュス 】
使用している素材は
主に無機物である陶磁です。
本展で展示するのは
生きていないものや
素材の美しさ
面白さなどを追求する中で
生じた、非生物の作品
あるいは友達たちです。
頭骨型のものたちは
陶磁のほか骨の灰を素材としています。
一度、死を経たこの素材は
かつての形を追いかけながら
その性質でこの世に溶け込むための
模様を作り出しています。
そのほか
かつて生きていたもの(朽ちた植物)を
モチーフとした
グラフィック作品も展示。
(解説より)
作家HP↓
https://www.onomayu.comギャラリーサイト↓
https://www.dohjidai.com







