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廣田 美乃 展 | 室内の星

Category : 現代美術シッタカぶり
廣田美乃1

2020.03.17~03.29
【 gallery morning 】

お話の中から
飛び出てきたような
作家さんの佇まい。
訪れた日の
そのコスチュームが
またよく似合う。

勿論
絵もだけど
描く人に興味を抱くのも
また人情。

最初にこの絵を描く人を
想像して
実際に会って
そのギャップを
密かに愉しむ自分が
居たりする。

廣田さんもそう。
クリクリ頭で丸眼鏡で
ファンキーないでたちで。
そして
絵を改めて見てみる。

今まで
背景はあまり描き込まずに
その分、コクのある色彩が
人物を際立たせていた。
だから尚更に
鑑賞者の妄想は艶めいて
膨らんだりする。

そして
なぜか、みんな
寂しそうで、虚ろで
少しだけ中性的で
確信を掴み損ねた面差しで
観る者を惑わす。

変形の支持体作りも
大変なようですが
とにかく
背景の手の入れ数が
今までになく念が入ってる。

もう舞台美術=大道具が
絵の中に
入ってきているんじゃないか
と。
みんな、こっちを向いて
カーテンコールを
待っているような。

相変わらず
不思議な魅力を放つ
廣田作品だけど
ディランとポリスの曲名を
タイトルに付けたのも
中々に興味深い。

廣田さんブログ↓
https://ameblo.jp/cottlestonpie/

ギャラリーサイト↓
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2020/02/hirota-yoshino-2020317-29.html

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Playing Body ~ 遊動躰 ② 2016~2020 | 林 葵衣

Category : 現代美術シッタカぶり
林葵衣2-1

2020.03.13~03.29
【 gallery PARC 】

林さんの作品の初見は
2016年の虹さんでした。

人混みの中で聞こえた「water」が
思いがけず美しく響いたと。
この個展の設えを見た瞬間に
林作品が、おそらくは演劇と
或る結びつきを図る、という予感が
核心までは行かずとも
ほんのりとありました。

唇の発語の痕跡=唇拓が
この個展の主たるテーマであり
作品そのものとして提示された時
そこに漂う生々しさや
艶かしさや
口腔から脳へと響く
語彙やフレーズが浮かんでは消え
また炙り出しのように
現れてきました。

ギャラリー4階の作品群は
2016年から2020年にかけての
ものであり
抽象的タブローから
より物語性が突出し
観者との共有感が
その距離感を縮めていきます。

電動ルーターで
細かく刻まれるラインと
物言う唇のシルエット。
この頃から
言葉=音=唇のカタチから
肉体が内包する様々な器官や
脳内から発せられる
感情の出口としての唇に
徐々に絞られていきます。
(画像1〜5点目)

さらに会場には
かつて祖父と
よく一緒に遊んだという
オセロをモチーフにしたもの
宮沢賢治の「よだかの星」の
英文をスライドガラスに映したもの
そして個展のタイトルでもある
「Playing Body」
(画像12〜14点目)

ミラーパウダー(金属粉)を
指で黒い画面になぞったものだが
力点の移動が
支点となる身体から
作用点となる指へ
ストロークとして伝わり
ミニマルであることで
サイズに関わりなく
ダイナミズムを感じる作品に
仕上がっている。

冒頭の個展の印象で受けた
パフォーミングとの繋がりは
ダンサーを観者と見立てながら
自身の作品を構築していくという
(今回は諸般の事情で中止となったが)
記録映像を通じて
さもありなんといった感じ。

12年の集大成は
今後の展開や予兆もはらみつつ
作品群を俯瞰しながら
作家にとっても
一つの句読点としても
貴重な記録となる展示であることに
相違ない。

ギャラリー制作の展示スライドショー↓
https://www.youtube.com/watch?time_continue=45&v=zktvWoRx634&feature=emb_logo

パフォーマンス「躰の延長」記録映像↓
https://www.youtube.com/watch?time_continue=64&v=Da2dIcN4jzs&feature=emb_logo

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Playing Body ~ 遊動躰 ① 2008~2015 | 林 葵衣

Category : 現代美術シッタカぶり
林葵衣1

2020.03.13~03.29
【 gallery PARC 】

自己の作品を
時系列で展示し
着想の起点から
現在に至る伏線を
自ら検証する。

会場に
200×300cmの大作が二点。
(画像3点目と6点目)
実はどちらも「作家の中では」
未完成である。
それぞれ風景や地図に見えるが
作家は全くそれらを意識していない。

アルファベットのRとEのスタンプに
埋め尽くされているそれらは
互いにネガポジとして
これから徐々にではあるが
いずれはどこかに着地する。

これらの作品に共通する
特徴的な反復作用は
当事者は勿論だが
観者に圧倒的な質量に伴う
時間の経過と痕跡を示し
作家は己の身体そのものを
ツール化(砂時計のように)
させながら
濃密に絡み
その実クールな間合いを持って
冷静に見つめる。

3階の「escape」(画像7~11点目)

「消える」は「移動」ではないか
その解釈は
シアンとマゼンタとイエローの色相を
一色ずつ塗り重ねた盤面から
溶剤を先に付けた綿棒で
くるくると絵の具を
消し取ったものとして可視化される。
さて色はどこへ行ったのか。
それは綿棒の先に「移った」のである。
僕はこの作品に
時勢に見る心性の変容というか
無きものに見えて
実はどこかに潜んでいるといった
「いずれは表出する」様々な事象を
見るのである。

単体で制作された作品が
こうして並ぶことによって
向き合い方
絡み方
解釈の仕方
着地点が
まさしく
立体的に捉まえられ
作家の振る舞いや
作品に通底するスタンスを
観者と共有する。

今展を2回に分けてレビュー。
2008年の「雑踏の音楽」から始まり
2015年の「くずれる」シリーズまでの
画像をアップします。

ギャラリーサイトから
配布の資料及び作家インタビューへ
飛ぶことができます。
懇切丁寧なテキストと
諸般の事情によって会場に来られない方々への
「今だからできること、成すべきこと」を
実践した作家の生の声を含めた
貴重な資料でもあります。

http://galleryparc.com/exhibition/exhibition_2020/2020_03_13_hayashiaoi.html

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ハラチグサ展 | ソウゾウの庭

Category : 現代美術シッタカぶり
ハラチグサ1


2020.03.09~03.21
【 天野画廊 】

「鏡だとまた面白いですよ」

スマホを目の高さに持って
遠くを見据える仕草のハラさん。

中学生の頃から目線の高さに
平原が広がる想像をして
遊んでいたとか。

多分こういうのは
誰かに説明して
納得してもらうものでもなく
勝手なる妄想世界の中での
作家自身の愉悦であるから
それだけに長年かけて
その様相やシチュエーションも
ブラッシュアップされて
更新されて
上書きされてきて
「今まで遊んで見ていたそれを
絵にしてみようかなと」
作家は思ったわけです。


これが良いのですよ
実に。

これは
フィギアやドールハウスや
スノードームなんかに
目を凝らす
あの感覚に近いものがあるけれど
ハラさんはもっと
向こう側に
「或る解放感」を求めているようで
細かいところには
あまり頓着しないような
大らかさが伺えます。
やや上から俯瞰したような
ランドスケープ。

とはいっても
仔細に見てみると
いろんなものが
断片的に写っているのに
妙にスッとしていて
破綻していない。
そして何と言っても
色合いに楽しさが溢れている。
ハラさんの人柄もあって
会場は暖かな空気に
包まれる。

立体も変な
突き抜け感が心地よくて
何とも言えず
人の気持ちを
フワッと掴んできます。

手の平を
目線に持ってくると
ふと地球平面説を思い出して
その果ての向こうを
当時の人々は
どう想像していたのか

これまた
ソウゾウするのです。

https://www.instagram.com/harachiguso/?hl=ja

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壺・つぼ・ツボ 展 ~ つぼに魅せられて

Category : 現代美術シッタカぶり
2020.03.12~03.22
【 ギャラリー恵風 】

壺がある家って
どのくらいだろ。

かのうさんの時にも打ったけれど
壺は無いけど
甕ならあるよって言う
ところもあるかもしれないです。
漬けたりなんかするのに。
でも、それなら樽もあるし

等々。

壺って、今展について
テキストを寄せておられる
平田さんの言う
物から言葉による「概念」に
なってしまってるな、確かに。

五人の作家に
壺のお題。
多分それぞれに悩んだかも
しれませんね。

いや
概念だから
却って自由かな
とも。

五人が五人らしく
それぞれに様になっているのが
大したもんだと思います
ええ、素直に。

こうしてみると
壺が
トレンドになったら
世の中平和に向かってるのか
逆なのかはともかく
面白いなぁと。

えらいことになったぞ
壺よ。

壺や瓢(ひさご)は単なる
容れ物ではなく
魂が封じ込められている
という岩田慶治さんという方の
本からの一文を寄せた
森山さん。

得体の知れない物が
入っているのではという
神秘性に似た
おどろおどろしたものと
同時に
人を寄せつけないかのような
仙人のような
佇まいを感じたりするところも
壺の魅力かも知れません。

http://g-keifu.com/1f_tsubo_202002%E3%80%80/

壺1

壺2

壺3

壺4

壺5

壺6

壺7

壺8

壺9

壺10

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English
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