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呼びかけられる | 平野 泰子

Category : 現代美術シッタカぶり
平野泰子1

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2018.07.27~08.12
【 Gallery PARC 】

例えば風景画を
作家の心象を
そのフィルターを通して
見ようとするのか
風景という“実体”の
臨場感の“出来映え”を
評価しようと見るのか
人それぞれだと思います。
 
ステートメント冒頭で
「目の前に広がる風景を
描こうとした時、
「描こう」とすることで
どんどん現実から離れてゆく。
その情けないと言う出来事に
喜びを感じ、不可能性を
自覚することで、
広がる感覚を得た」という
一文があります。

この文を読んだ時に
「絵画の地平」という言葉が
不意に浮かんできました。
描こうと追いかけてみても
遠ざかっていく現実の風景、
描こうとする作家欲を知る
蜃気楼か。

作家自身のテキストは
絵を描くひとであれば
なるほどと共感できるものと
推測します。
“何か”を絵画に落とし込むことで
主体と客体がチェンジされるのは
画家ならではの
醍醐味だと思います。
その瞬間に着火し
発熱し
収束し
その結果として
絵画という痕跡が
あるのではないか、と。

三原色が薄く何層も
塗り重ねられた作品の
ずっと奥から
僕を“呼び止める”
茫洋とした何物かが
あります。
それは残像か
鑑賞者が
“見ようとする”ものか。

昨今これほどに
向かい合う絵画と
“深い層で”
フィードバックした展示は
無かったように思えます。

僕が見ているもの
見ようとしているもの
立ち現れるもの
すべてが
この展示空間を
つくり
「悩ましき画家の所産」が
鑑賞者を捕らえ
解放するのではないか、と。

本日最終日に
遅くなったテキスト。
次回のために
平野さんの名前を
覚えておいて下さい。

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2人展 “ 白白 ” ~ 綛村 萌/助石 一枝

Category : 現代美術シッタカぶり
白白1

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2018.07.21~08.05
【 ギャラリーいのくま亭 】

精華大学7号館の
薄暗い廊下で会った
彼女は
関わりを拒むように
小さくうずくまっていました。
それはまるで
「これは卒展作品ではない」と
マスクの中で
呟いているようでした。
僕はしばらく
その場を離れずに
じっと凝視していました。

今展は
平野成悟さんの
キュレーションによるもので
毎回、彼の見立てによる
“交感する展示”に
感心させられてます。
これからさらに
注目されるでしょう。

会場 ≒ 部屋を見て
制作したという
直立の
壁に“預ける”ような作品。
特に左足小指から
受け取る力点の精度に
驚きました。
ギャラリー玄関で
黙々とタップする彼女からは
静かな苛立ちが
感じ取れます。

3体の
綛村さんの彫刻と
絶妙な呼応を
醸し出すのが
助石さんの版画です。
版画の持つ「手法ありき」の
大前提の前で
高い自由度を大らかに放つ
精華大学の版画を
いつも楽しみにしています。

柔らかで穏やかな印象と共に
まるで散文か詩が
浮かんでくるような
しかし決して
叙情に流れない
厳粛な精度とも言える
作風は
これも3点の展示。

テーマと素材、
モチーフとディテールは
余白を作り、残し、伝え、
想像させ、アタマのどこかで
鑑賞者の今が
落とし込まれていくような
錯覚に陥れます。

寂寥感漂う
“少し冷やっこい人体”と
“加圧され記された”
記憶の手立てを探るような
精緻な版画作品の
組み合わせに
二人の作家とキュレーターの
三位一体の
力と洗練を強烈に感じました。

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ぬいぐるみ、と、あさ、グレープフルーツ、に、やわらかい、ひっこし| タカスカナツミ

Category : 現代美術シッタカぶり
タカスカ0
■会いたい人がいっぱいいる。

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2018.07.28~08.05
【 KUNST ARZT 】

制作追い込みにかまけて
メグリスト開店休業状態。

さて
タカスカナツミさん。
もう6度目なんですね。
僕は初見が2015年。

多くの美術作家にとって
翌朝のラブレター状態は
自嘲も反省も確信も含めた
或る普遍であると言えます。
というのは
或る方のFBでのコメントに見た
「なんで既製品か?」の問いへの
「早いから」という端的な答えに
思いついたその時に
“シチュエーションを組む”ことで
発想と視覚化の
“旬な距離感≒レスポンス”を
縮めているんではないか、と
そう思うわけです。
一番最初に作品を見るのは
当然作家なわけですから
時間経過に伴って
鮮度が落ちることを
危惧するのもやはり
作家の宿命的な部分だと
思います。

いずれにせよ
タカスカさんには
最初っから
ハマりましたね。
お題と素材との
マッチングに全てを
託す
いわば
「そのココロは…」的な
独自な展開を
作ったことにこそ
価値があると。

親和性の高い
作品でありながら
「想像させる環境」を
10何センチ四方の中に
作り上げる手腕に
天晴な脱力感を
しみじみと
感じます。
それぞれの画像に
コメント付けてます。

タカスカ1
■暑すぎてもうだめかもしれない。

タカスカ2
■物が多いと気が散る。

タカスカ3
■私の睡眠はたぶん良質じゃない。

タカスカ4
■フロス毎日しよってもちゃんと取れる。

タカスカ5
■人に合わせるの得意じゃないっぽい。

タカスカ6
■腸内環境を整えたい。

タカスカ7
■何回か休まんと無理。

タカスカ9

タカスカ10









Playful mind| 川尻 潤 :展示室B

Category : 現代美術シッタカぶり
川尻B1

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2018.07.14~08.04
【 MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w 】

川尻さんのご実家は
禎山窯という窯元で
先祖は九谷焼
前田藩御用窯 窯主で
京都で四代目という
由緒ある出自。

東京芸大では
陶芸ではなく
デザイン科を専攻。
日展作家でもある
お父様(陶芸では師匠)は
その時
「陶芸はいつでもできるから
大学ではデザインを勉強した方が
良い」と言われたそうです。

息子のことを
こういう風に
大局的に考えられる
父親って
スゴいと思います。
ご本人はインタビューで
「白磁の父親に
少なからず反発し
それが今の自分の作風を
作ったのかも」と。

この邪気の無さと
優れて自由な造形センス。
他とは釉薬の異なる
いわゆる“用を成す”作品も
あります。
ググると
何を盛りつけようかと
ウキウキさせる器が
たくさんアップされてます。

会場に所狭しと
展示されたオブジェも
“焼いてこの色”ですから
驚きです。

いいなぁ、と
思わずひとりごちて…

長い会期だったのに
こんなタイミングで
すいません。

川尻B2

川尻B3

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川尻B5

川尻B6

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川尻B8

川尻B9

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Playful mind| 川尻 潤 : 展示室A

Category : 現代美術シッタカぶり
川尻A1

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2018.07.14~08.04
【 MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w 】

http://kawajirijun.jp/prof.html
このサイトは
川尻さんが追い求めるもの
或る啓示
陶芸の仕事について
実にわかりやすく
テキストにされたもの。
お時間のある時に
ぜひ読んでいただきたいと
思います。

ですから
陶芸知らずの僕が
ここで
のたまうことなど
おこがましくもあり
とにかく作品を
“目撃”した時の
軽やかで
晴れやかで
愉悦たる
その風情と
即興性に満ちた
豊かな造形に
自身の
制作感覚を
揺さぶられる思いでした。

二つの部屋それぞれを
二回にわたって
紹介していきます。

まずは展示室A
解説には
東アジアの自然観、
輪廻やモンスーンの風土
森羅万象をテーマにした
陶作品とあります。

飄々とした狛犬。
一服の涅槃の姿。
自由闊達で
伸びやか。
手びねりと
さっと
落とした
エッジと
それぞれに
不思議に
口角上がる
面差し。

中央に屹立する
ヴィヴィッドな
賛えに満ちた塔。

ギャラリーの外は
ご多分に漏れず
熱射の様相。
でもなんだか
この抜けの良さに
当てられて
嬉しくペダルを
こいだのでした。

次回お楽しみに!

ギャラリーサイト↓
http://www.yodgallery.com/top.html

川尻 潤↓
http://kawajirijun.jp/


川尻A2

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ナミキ・キヨタカ

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