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Reymond Dunlap

Category : 現代美術シッタカぶり
レイモンド1

2019.03.18~03.30
【 天野画廊 】

思いつくままに
というテンションと行為は
僕にとって
常に憧れの制作スタンスであり
こういう展示を観ると
ギャラリー巡りをし始めた頃の
作家への強い
ジェラシーを思い出したりします。

無造作という言い方は
少し乱暴で見もフタもないのですが
それが表現法としていかに
昇華させるかは
やはり作家の思い入れの温度に
観者が直感的に反応できるか否かに
かかってくると思います。

テキサス生まれの
レイモンド・ダンラップさんは
独学で絵画を学び
(「独学」に僕なりのシンパシー)
1997年に来日されてから
数年間日本で生活し
その後帰国されて
当画廊でも過去4回も個展を
されているとのこと。

ネイティブ・アメリカンへの
強い思い入れがモチーフに表れ
奔放と繊細さが混在した作風は
作品を構成する素材とも相まって
単にプリミティブというよりは
アメリカ社会に厳然とある
マイノリティへの抑圧や
それによる反動、
奪われいくものと
死守しなければならないものの
狭間にある痛烈な現実を
作家なりに感じ取ったものと
解釈しています。

静かに昇る蝋燭の炎
その鎮魂の揺らぎに
今居る場所との
遠い距離感を切実に
再認識しました。

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かいじゅう | 出原 司

Category : 現代美術シッタカぶり
出原司1

2019.03.09~03.24
【 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 】

京都市立芸術大学の教授である
出原さんの退任記念展。
年齢的に僕と一歳違いなので
ゴジラ生誕とリアルタイムに
生きてきた世代です。

ウルトラQや
怖々見て
その夜に悪夢にうなされた
アウター・リミッツを
思い出しながらも
この「壮大なる原寸大」に
驚愕します。

この展示のもう一つの肝は
同期生であった
イラストレーターの
開田裕治さんの
これまた巨大な作品。
それは出原さんと同様に
まさしく“目撃している”
臨場感に満ちたもので
少なくとも僕は
久しぶりに
少年に立ち返る機会を
この展示で得ました。
残念ながら
開田さんの作品は
撮影禁止でしたので
検索などどうぞ。

僕らが見知ったと
思い込んでいるものの
ほとんどは
何がしかを
媒介したものを通じて
(鷲田学長の言葉を借りれば
転写態)知っているだけでは
ないかという指摘は
「どんな世界も「実在」ではなく
「版」なのではないか」という
一文で妙に納得してしまいます。

タイトルの「かいじゅう」は
子どもが書く文字の想像を
かき立てますが
開田さんの徹底した
「リアルな空想 ≒ 怪獣」と
対極的に
版画が「何重もの写し」という
工程を経ること
また
「リアルサイズに表現しようとすると
はみだしてしまう版画の宿命」の
もどかしさを込めて
「かいじゅう=海獣」とし
彼らから知り
彼らから教えてもらう
人間そのものの問題提起を
ここで示していると。

いずれにしても
弩級のサイズ感と
作家の深い想いを
存分に感じる展示でした。

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石井 郁巳 展 | 君を祝って

Category : 現代美術シッタカぶり
石井郁巳1

2019.03.15~03.23
【 乙画廊 】

京都ではお目にかかれない
作家の個展を楽しむのも
大阪ツアーの魅力。

さてこれらは
三人展でも二人展でもなく
作風の異なった
大きく分けて三つのタイプの
作品を展示された
埼玉ご出身の
一人の作家さんのもの。

変遷とも
バリエーションとも
展開とも
受け取れるそれぞれが
キチンと
それぞれに成立しているのが
面白いです。

コラージュや
ドロッピングに加えて
新作と思われる
ビビッドなマーカー使いの作品は
なんとなく
切り絵、影絵、木彫の
テイストを感じさせるもので
エッジのコントラストが
印象的でした。

生意気なようですが
こういう作品を鑑賞しながら
自作への参考に
させていただいたり
しております。

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石をのせた船 | 勢野 五月葉 個展

Category : 現代美術シッタカぶり
勢野五月葉1

2019.03.20~03.31
【 堀川御池ギャラリー/2階-C 】

勢野さんはある日
一枚のレコードに出会います。

「Wayfaring Strangers : Ladies from the canyon」
と題されたオムニバスアルバムは
70年代のフォークテイストなもので
勢野さんは描きたいと思っていた
ムードに近い部分を感じたそうです。
ちょっと内省的で
シンプルな楽曲が
或る種の浄化作用を作家に
もたらしたのかも知れません。

さて
モチーフに
羊歯類を含めた
植物が多い印象がある
勢野さんですが
家の近所で目にする
本当に何気ない草を
丹念にスケッチしながら
その時に自身を取り巻く
温度、湿度、音、光などに
画家の五感を以て
反応しながら
当たり前のように日々
そこに在る対象と
“濃密な共存”を図っている
そんな気がします。

真俯瞰の構図の
面白さは勿論なのですが
極めて仔細に
そして正直に
さらに
愛でてやまないと
見受けられるほどの
画家のスタンスが
作品そのものから
感じ取られるのは
やはり
「描く者」が
「描かれるもの」と
どう向き合っているのかという
ことに尽きます。

フレスコ画も何点かありますが
勢野さんの作風に
ドンピシャでした。

岩絵具を介して
このように表現される
植物の必然性や
鉱物たりうる
石ころたちの
艶やかな表情を生み出すものは
瑞々しい作家の
性情そのものだと思いました。

そのレコードは↓
https://www.youtube.com/watch?v=jZYkfh3dG2Q&list=PLuGgC4bVi_QOrRQnKGWtWqkfTqo3v0jFW

作家HP↓
http://senoitsuha.tumblr.com/

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杉谷 一考 | ねこぜ

Category : 現代美術シッタカぶり
杉谷一考1

2019.03.19~03.31
【 GALLERY TOMO 】

いきなり作り始めることは
まず無いと
作家。

ドローイングと言葉。

言葉が
形を成す前の
重要な起点となり
どこかで伏線めいた
繋がりが何らかの合致点を
見いだし
作家は土に触る。

そもそも
人体彫塑をしていた作家は
やがて色彩を纏った
マテリアルと
記号化されたような造形
そして
木彫に例えるならば
鑿跡を残した風情を
土へと託す。
滑らかであることよりも
より作家の
身体性に圧着するような
手跡がそのまま
作品の表情になる。
“手”そのものが道具になる。

レントゲンを撮る機会があって
猫背であると告げられた作家は
作品もそういえば
猫背だなぁと妙に納得する。

壁を向く犬

横になって緩慢な
何か許し切った
信用し切ったような犬

角が丸くなった
エヘン虫か
はたまた
口の中のコンペイ糖

レインドロップは
一瞬の静止によって
スイーツのように
鎮座する。

午後の自然光の中で
漫然と置かれたような
彼らの中に
作家の心の安寧を
強く感じるのは
土の形相を
執拗に追い求める
ストイックさを
特徴とする陶芸の
裏側にある
邪気の無さそのものかも
知れない
と。

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