
2020.03.02~03.14
【 Gallery H.O.T 】
北岡さんが
通過してきた時代への視点や
テーマ、素材、クオリティ
どれを取っても申し分ない出来栄えで
65歳児は
なんだか久しぶりなトキメキを
感じつつ
それぞれの完成度の高さに
やはり目を奪われました。
こういう素材の使い方は
やはり作家さんのセンスの
見せどころで
また展示された作品の作風に
ほぼ「被り」が無いのにも
驚きました。
初めて挑戦した木彫のこと
煉瓦のカーテンが
あまりうまくいかなかったことなど
北岡さんはサラッと告白。
こう言えるのも
年齢を経て
こなれた人柄が伺えて
観者を楽にさせてくれるんですね。
木目込み式で
ご自身の古着ジーンズを
片方はピースマーク
もう片方は放射能の
ハザードシンボル
その境界を進む
貨物列車…
偉人の言葉が浮かぶ
レトロテレビの画面…
一冊だけの移動式本棚…
恋するカフカ…
含みも意味も謎かけも
さぁ、どうぞと
好きに自由に見てくださいの
スタンスも心地よい
展示でした。
http://galleryhot.com








2020.03.11~03.22
【 gallery cafe 龍 】
ちょっと不義理で
何回か見逃していた
アカサカさんの個展。
初見は確か8年前の
SELF-SO ART GALLERY。
絵の勉強はもともとしたことがなく、
保育士の仕事を辞めてから、
地方自治体設立の
高等職業技術専門校広告デザイン科にて
一年学び、その後
イラストレーターの仕事を始めたという
アカサカさんですが
僕も愛読していた
「ザ・チョイス」の2度入選も
さることながら
かのボローニャ国際絵本原画展にも
入選という
輝かしきキャリアの
持ち主さんなんです。
過去に
スナップボタンで解体できる
トレペの椅子作品もあって
ここでも
サイズは小さくなってますが
そちらとこちら側の境目で
フワフワと。
作風のレンジも広くて
どれもクオリティが高い。
本をくり抜いた作品も
更に緻密で美しく
驚きの出来栄えです。
さてお馴染みの
赤いワンピ女子は
また少し幼くなって
風の中を舞っています。
少し寒いこの日だったけれど
彼女に会った瞬間に
一枚服を脱いで
身軽になりたい気分に。
クルッとしたショートヘア
ツンとした鼻
膨らんだ頬
指先の表情
それぞれが
確固たるキャラクターを
つくりあげながら
白いバックに
春めくダンスで
観者を誘います。











2020.02.08~02.16
【 京都造形芸術大学 】
大学院の修了展の中で
突出して内容が充実していた
展覧会です。
以下ステートメントより編集。
これは2018年より始めた
ミクロネシア・ヤップ島に
現在でも存在する
石貨を題材としたプロジェクトです。
或る経済学の論考の中での
仮想通貨のブロックチェーンと
石貨との相似性についての
論考に端を発したもので
石黒さんなりに身をもって
検証すべくヤップ島を
フィールドワークの
ステージとして捉えながら
制作された作品です。
人々の中で共有される
「価値」と言う概念についての
考察を鉱物を通じて展開されてきた
石黒さんにとっては
必然的なテーマだったようです。
ヤップ島という
歴史の渦に呑み込まれ
日本の戦争遺産も点在する
場所に於いて
現地の人々と協働しながら
その土地ならではの
価値観、生き方、文化を
大局的にまた
詳細に探る旅は
想像するに
新鮮だったことでしょう。
石貨の採石地であるパラオで
石貨と同じ石灰岩を用いた彫刻や
日本統治下にパラオに滞在していた
彫刻家・土方久巧がもたらした技術を
再現したストーリーボード
また日本軍の爆撃機の
プロペラをモチーフとした木彫
また制作や道中の
ドキュメント映像にも
見入ってしまいました。
硬派なテーマではありますが
様々なことが去来する
重厚で意義ある展示でした。
https://kenichi-ishiguro.com




