皆様、本当にありがとうございました。

Category : 演劇ラボ 2011年夏の公演への道のり
3日間で延べ264人。
毎日のように増える当日売りのお客様。
鉾巡行とかぶる日程、交通規制、猛暑、
そして大荒れの中、お越しいただいたお客様に改めて
深く深く感謝申し上げます。

普段なら即アップされるブログも
何を書いていいのかわからなくて、
ここまできてしまった。

慚愧と後悔と無力さ…
ここ最近、いやこれほどダメージを受けたのは
いつ以来だろう…

この1年間、芝居に費やした時間を
これほどに取り戻したいと思ったことはなかった。
僕にとってハナレズのメンバーは誇りだが、
そう思うことだけで自身を安心させて納得させて、
そこで終ってしまったのではないか。
時間の割り振りも勿論、生活リズムも違う中で
一緒に稽古をしてきて、関係性を作ることに怠慢になっていたのではないか。
一緒に芝居を作るということだけの共有意識を持ち得るということは
それだけ努力をするということに他ならない。
ましてや実生活では会話が指示代名詞だらけになりつつある現状で
セリフを覚えなければ成立しない、などというのは周知のことと知りつつ、
源一郎のアーカイヴでは同じところで見事に噛む、空く、噛む、空く…
結局最後まで“句読点は無いもの”と言う柳沼氏の意向に添えずにきてしまった。

見に来ていただいたお客様の中に知り合いのご夫婦がいらして
なんと僕にご祝儀袋が…。
一番このことに驚いたのは勿論僕自身だった。
ご当人たちはすぐに帰ったということで会えず終い。
後日、ご祝儀はお返しします旨を丁重に伝える。
「何か旨いもんでも食べて思うたけど、そうか…残念やけどしかないわなぁ」
けれどこのご夫婦の心根に深く思い入り、また祝儀袋と現実のギャップに苦笑もした。
電話で話していたら「スゴい舞台やったなぁ…まるで濃縮ジュースみたいやったわぁ。
あれだけの話をあれだけの時間にまとめるなんてようやるなぁ…
大きな舞台でもっと金かけたセットでやったら、ええでぇ!」
まぁそんな時がきたら当然、源一郎は違うキャストですがね(笑)

幕が上がれば否が応でも収束までは一気に走る。
あっと言う間の2時間だ。
僕は例の「危険ゾーン」に入るところで意識し過ぎて
同じところを同じように失敗する。
だからメンバーに顔向けできなくなる…
そしてまた失敗…これの繰り返し…
どんどん俯き、どんどん塞ぎ、どんどん閉じてしまう。
こんなんで面白いわけないなぁ…と思いながら
そこをブレークスルーできないもどかしさ。
メンバーだって嫌になるな、これは…。
アンケートを見ても予想どおり、ズバリそこを指摘したものがあり、
増々ビールは苦みを増す。
芝居ってこわいなぁ…わかりきってることだろうに今さらながら思う。

公演中は朝、目が覚めるともうそこから寝られない。
4時ごろ覚めたら、もうそこからカウントダウンが始まって
ぼうっとしたアタマとダルいカラダで劇研に。
楽日には家の前でオバはんのバイクとオッさんの車の接触事故があって
ガレージから車が出せなくなって…嫌な一日のスタート…。
集合時間に遅刻。

楽日には「白無垢サプライズ」の陰野不餡子さんこと
Kさんが見えて、それにもビックリ。
劇団にとっては救世主のような人。
それと重要な小道具のちゃぶ台を提供してくださった方も
遠路はるばるお越しいただき、感謝に堪えず…。

さて、ハナレズブログには切々とダラダラと痛恨の極みを
書き綴ったが、ここは希望的に締めたい。

奇しくもアナログ終了日に57際になる。
例えでも何でもないが、僕自身は永遠にアナログでいたい。
詰まるところ“何かを賭して”やるということに
もっと真正面から対峙していかなければ
自分のした失敗を許す口実を自分で作っていて
自分で納得しているだけのことになる。
継続的なラボの参加はしないが、
今回のことは前に進む糧として真摯に受けとめていきたいと思う。
バタ臭くもがくことを恐れるな、そう自分にハッパをかけて。

ハナレズのみんな、
この劇空間に関わった全ての人、
この素晴らしい内容を提供くださった柳沼氏に
深く深く感謝いたします。


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思えば工作している時が楽しかったなぁ…
(写真はデン制作の小道具の紙製位牌。さずがに本物は使えなかったので…)


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自主稽古。終章のために。

Category : 演劇ラボ 2011年夏の公演への道のり
最後の自主稽古になる昨晩。

それぞれの不安
それぞれのためらい
それぞれの困惑
それぞれの…それぞれの…

8人はそれぞれの役割を舞台に置き、お客さんに向け、
自分に問う…
演劇…。

これが演劇なのか。
熱と沈着。

公演まで4日。
昨日の稽古前には台本の加筆、偏向、削除などが指示された。
長セリフが加わった人も、
そうでない人も…一様にどこか不安げな顔つき。

この舞台を見る人たちは
どんな値踏みをして会場に来られるのだろう。
お客様が想定したハードルはどのくらいなのだろう。

僕も何をしていいのか、どう動いていいのか、わからない。
演出家の指示を仰ぐ。
それでも身体が動かない…
これはまだ自分に熱が帯びてないからだ。
アタマで、コトバで演じようとしているからだ。
イメージという単語をどれだけ耳にし、口にしてきたことだろう。
最後には自分が“責任”をもってイメージをとらえるしかない。
それがお客様との契約の条件なのだ。

覚えたセリフが出て来なくなるのはイメージができていないからだ。
わかっているけれど、相変わらず悩ましい…

怒濤のクライマックスシーンは
こうして幕を明け、幕を閉じる。
何なんだ、この世界は…
この世界をあの舞台で明確に示さなければ
全て無駄になるというわけだ…。
それまでの話は“お話し”にしか過ぎなくなる。
こんな凄い話を作る柳沼さんのためにも、
ハナレズのためにも、
月並みだが、単純だが、
頑張ろうと思う。

CIMG6602.jpg

↑今朝の出雲路橋の主「なーご」(と勝手に命名している過保護猫)
 朝もはよからトロトロだ…ところでさ、お前はいつも何を考えておるんじゃ…



ハナレズブログはこちらへ! 今回はみちゃき秀才です。
http://hanares.blog.fc2.com/

あっ、それとおかげさまで4回公演のうち、3回が満席になりました。
17日の午後7時公演はまだお席に余裕がございます。
この日を逃すともう見れませんよ、ハナレズが!
えっ、それだけの芝居しろ、ですか…ハイ!

内実と嘘。

Category : 演劇ラボ 2011年夏の公演への道のり
昨日は「タタキ」の日。
文字通りトンカチで叩くからです。
舞台上のセットなどの制作です。
大道具の色塗りやパーツの組み立て、
小道具のアレンジやら、ひとつひとつを入念にチェックしながら
作業を進めます。
とは言っても梅雨明けの京都(祇園祭の鉾巡行の前に明けるとは!)
刺すような日差しはきついのなんの!
よーこれだけ汗が出るわ!というほどに…
昼食もいつになくガッツリ食べたのに体重減ってました…。
「異邦人」にも出演されていた役者さんの田中さんもかけつけてくださり、
僕の構成したバス住宅の枠やら扉やらもほぼ完成。
あとは組み立てるだけになりました。
ただひとつ、皆さんの手を借りてとても申し訳ないのですが
翌日に再度,制作しなおすパーツ発生。
テクニカルディレクターの川島さんにも迷惑かけてしまってます。
これは僕の読みの甘さが露呈してしまった結果です。反省。

さて場所は劇研から最後の「いきいきセンター」に移動。
思えば自主稽古も含めて、ここはメンバーにとっても
親しみ深い場所になりました。
また“稽古”のためにここに訪れることがあるだろうか…。
ここでは様々な劇団の稽古、集会、カルチャースクールが
かなりの頻度で行われています。
事務所にも何げに蒼々たる演出家諸氏がいらっしゃったりする、
演劇色の濃いスポットになってます。

本番の衣装に着替えての稽古。
僕もかなりなものです。(ネタばれになるので画像はありませんが)

そして通し稽古。

結論から言えば演出家曰く

● 内実に走っている
● 勝手に自分のやることをやっている
● 嘘に聞こえる
● 「一生懸命」が必ずしも感動させることにはならない
● アクションとリアクションの関係
● みんなで舞台の空気を作っていない(演劇の魅力はこの“空気”)
● テレビ的演技は要らない(“キムタク”の演技を目指すな)
● 段取りで演技をしている
● これでは一か八かの芝居になる
などなど…

あと1週間後には初日なのに…この状態はかなり…マズいです。

自分の役である人物が観客にとって、一つのイメージを与え、
その人物が出会う事象によって変化する心の“機微”を
どう表現するのか、一人で悶々と考えていました。
シーンごとに違うキャラクターになってはいまいか。
これではお客さんはとまどうばかりです。
僕の中での源一郎という人間をもっとしっかり
構築していかなければならない。

もっと空気をつくること。
これは共同作業であって、ひとりよがりは
まずお客さんがそれを見抜く。
(そうですね、お客さんはずっと先行ってますから…)
見抜かれたら最後…収拾がつかなくなる。

演出家の言う「破綻」です。

ダメ出しも僕のシーンではかなり多かったし、
あとわずかなのに宿題だらけ。
なんだか残り少ない夏休みの心境です(笑)

今日の稽古が少しでも良くなるように…

ラボ53日目。“おわり”。

Category : 演劇ラボ 2011年夏の公演への道のり
しばらくラボ報告してませんでした。
あれよあれよと自主稽古、ラボがバタバタと重なり、
正直どれがどれやら…。
演出家が半月来られない間に、
メンバーが重ねてきた“善かれ稽古”(表現はキツいが確かにそう思う)は
或るパターンにちんまりと収まってしまったようで、
その後の演出家の前での通し稽古で見事に吹っ飛ばされてしまった。
「何も感じない…会話がない…これはちょっとひどいな…
この半月間、君らは何をやってたんだ?」
演出家の言葉への落胆と思い当たる節…
稽古場からの帰り道はみんなと逆方向だったので振り返ってみると
その肩の落ち方たるや…

あれから約2週間。
セリフの変更、間、動き、反応、話しかけ、詰め…小返し、小返し…
自分たちなりに、何かを置きざりにしたまま進行していた稽古を見つめ直してきた。
実はハナレズにとっての一大事もあった……あったにはあったのだが…落着した。
この件でメンバーも心新たになった。
ハナレズ再出発。

全員の衣装が揃う。
源一郎と摩巳子の衣装も届く。
全員が着てみる。チェック。
衣装のチェンジ、小物の確認…
まだまだできていないものがたくさんある。

でも今日は“アレ”を作ったぞい。
アレは何でしょう?
それは見てのお楽しみ。

そして、そして、そして…いよいよ最終台本が手渡された。

66ページ目の下段に おわり の文字。

やっとこの時が来た。
小屋入りまで1週間。
徹底的に稽古、稽古、稽古…。

台本を見て、各人が舞台での情景を思い浮かべていたと思う。
どんな風な演出がどういう風にかかるのか、
これはウキウキするほど楽しみだ。

「必ずその日(初日)はやってくる…
だから悩みをひとつずつ取っ払っていくこと。
ワチャワチャしたまま、突入しないこと。
余裕が無くなると他人のことも見えなくなる。
よって芝居は破綻する…」

素読みし終ると、みんなもなんだか感慨深げです。
うまく言えないが、空気が動いてうねっているような…
演出補佐のマッキー(阪本麻紀)さんが「烏丸だから…」と一言。
そう、これがヤギニズム(勝手に命名)です。
みんなこれに魅力を感じているんです。
ハナレズからその魅力が放たれなければなりません。
この、ごん太な、かつ、か細い、微妙な心象を
劇研の舞台の上で出し切ること。
正直これはぜーんぶ、自分への鼓舞です。

稽古と呼べる時間はあと20時間そこそこ。
その間にやらなきゃならないことはてんこもり。

雨の七夕…今宵も稽古だ。


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公演まで1ヶ月。痛切な生臭さ。

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定吉役の澤くんの提案で各自のインタビューをブログにアップしようということになった。
正直ここのところ稽古が煮詰まるわ、どんづまるわ…
そんな状態だった。
シーンの稽古を繰り返せばするほど、どこが良くないのか、良かったのはどこなのか、
さっぱりわからなくなっていく。
アクションとかの問題ではなくて実はもっと基本的な部分なのかなぁ。
口あたりはいいけれど、その「気持ち」ってやつ?

柳沼さん演出の「異邦人」公演の折りに本人にメンバーがその旨を伝えると
「稽古やめたらええねん!」
その演出家の一言で初めて自主稽古を取りやめにして、
ハナレズインタビューと相成った。

インタビューはとにかく楽しかった。
こうしてみると、いかにメンバーのプライベートな部分が
殆ど見聞されてこなかったかがわかる。
質問も画一的にならないように各自が自由に用意するという手法。
突拍子もないものも出て来て、
2時間はあっという間に過ぎていく。
2人のインタビューは出来ず終いに…次回に持ち越し。

さて今日は自主稽古。
肝心の内容はどうだったか、というと…
やはりその日の「お手玉」の状態が如実に表れた何とも平坦な
キレのないものになってしまった。
だからか、冒頭の定吉ひとり語りも僕が良かったと思う程には
本人は納得していなかった。

通し稽古は当然緊張するし、途中で“折って”はいけないプレッシャーもある。
確かにシーンごとの稽古はピンポイントで善し悪しがすぐにわかり、
指摘されて直し、指摘されて直し…それが先に言った「どんづまり」に
なってしまう原因でもあるのだけれど「今回、よくなくない?」も実感できる。
しかし通しとなると、終った後に、さて“この芝居は”良かったかどうだったかという
感想としては総括的なものになるために
もっと言えば結果的に1,800円払っていただけるか、どうかという
コストパフォーマンスというか、痛切に生臭いところに心が行き当たるのである。
台本はまだ渡されていない最終章がある。
22日は約半月ぶりの演出家による稽古になる。
セルフ・ディレクション、セルフ・プロデュースというのはジャンルが何にせよ、
難しく、悩ましく、モタモタするものだなぁと思う。
やはり太い矢印が必要なのだ。
太い矢印…言うまでもなく柳沼さんだ。
「そこはこうして、こうやって、こうだろ、やっぱ」
僕たちは一度その矢印を飲み込んで咀嚼して反芻するけれど
結局、なるほど…と合点するのだ。
台本を書いたのは柳沼さんなのだから、当たり前だ。
もはや柳沼さんは僕たちの父であろう。
いやいや父の日にからんだコメントではなく、
自然にそう思えてきたのだ。

稽古の後、僕の娘役になるメンバーから
父の日にと、プレゼントをいただいた。
こういう形でのサプライズは、
ここのところ、さっぱり涙腺のコックが緩くなっている僕からすると
なんとも言葉が出ない。
素直にありがとう、です。
とてもセンスの良さが伺える僕好みのアイテムで感謝感謝感謝にたえません。
なんたってモレスキンのフォルダーですから…
大切に使わせていただきます。

いいお父さんになります…ハイ。

CIMG6488.jpg

58カ国語に翻訳
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den

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アート・ドキュメント・ブック・
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などなどシッタカぶって書きちらかしては
自己嫌悪な日々をゆらゆらと
過ごしております。
「シッタカブリアンの午睡」
「デラシネ光合成」をこのたび一本化。
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