「 尾行的運動描画 ~ 嶋田 元菜妃 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.04.11~04.22【 galerie 16 】

以前のグループ展が初見でした。
その着想と作品のクオリティのみならず、
何よりも「想定外の臨場感」を強く感じ、大注目でした。
頭に小型ビデオカメラを装着し、
主観的映像でマラソンレースの沿道画像をスライスして
レイヤーした作品でした。
そして今回は渋谷のスクランブル交差点で
特定の人物の背後から、その行動を追尾し
“移動の時刻”を任意に選び、やはり「レイヤーを統合」したものです。
尾行というのは目的があって成立するものですが、
この場合は一種のモチーフとして描かれてます。
もしその方の「行動上の特性」があるならば、
このような「記録=痕跡」に如実に表れてくるかもしれません。
“意識的につける側” と “無意識に記される側”、
匿名性の高い対象、予定調和のない不確定要素…
写真表現のひとつのカタチです。
鑑賞者そのものが必然的に
それぞれの立場に置かれるという展示設定も秀逸でした。

https://www.pppimoona.com/

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「 北村 きちろう 展 ~ 魑魅/SUDAMA 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.04.17~04.22【 ギャラリー白 】

SUDAMAとは聞き慣れない言葉ですが、
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の内の二文字ですね。
山林の気、山の怪、のことです。
この画家たる気迫に満ちた“風景画”は、
その種の絵にありがちな親和性よりも、
対象に潜む得体のしれない何ものかへの畏怖と、
まるで呼び寄せたように画面を
目にも止まらぬ速さでかすめる「もののけ」たちを
直感的に筆先に表し、
カンバスを引っ掻き、
絵具を塗り付けた鬼気迫る作風を醸し出しています。
僕は、仔細に見るというよりも、
この「異界の窓」から漂う妖気を全身に受けながら、
画力の向かい風に立って、
色の集積と大胆な構図を大いに楽しませていただきました。
京都での発表がほぼ無い北村さんです。
長い画家キャリアならではの重厚な画風にただただ圧倒され、
ここで拝見できたことをありがたく思いました。

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「 ポルノ・ムービー・エステティカ展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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エディソンからアンドリュー・ブレイクまで視線と扇情の文化史
2017.04.14~04.23【 CINEMATIK SALOON 】

行った日の1時間後の長澤均氏×西田博至氏のトークイベント
(その前のヴィヴィアン佐藤さんも然り)には
時間の都合で行けなかったのが残念。
この展示&上映は昨年9月の原宿VACANTからの巡回展です。

遡ればエディソンの時代のエロティック・フィルムから数えて100年、
時代背景や往事のデザインセンスを見事に反映したグラフィックや雑誌が
これでもかというほどに展示されていました。
それぞれのキャプションも実に丁寧で、文化史と銘打つだけあります。
会場の「シネマティック・サルーン」(河原町三条)も
実に雰囲気のあるお店でスタッフの方々も感じよく…
が、ビル7階だけ案内板が無いんですね。
相当にコアなスポットのようです。
常に映像史のアウトサイドで語られてきたポルノ・ムービーもまた、
時代の潮流の中で生きてきたのですね。
そういえばスウェーデン人監督のエリカ・ラスト(ぜひ検索を)のような
アプローチも大きく取り上げられ注目されています。

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「 松井 康子 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.04.17~04.22【 Gallery H.O.T 】

おそらくはどの方の画像を見ても、
実物感とは相当にかけ離れたものになると思います。
松井さんも笑いながら「無理でしょ」と。
ここまでのミニマリズムを目の当たりにすると、
もう抽象画です、とかよりも、全く別な像を結ぶ事態に。
どこかで見た事がある(と勘違いしている)アイコンなり
ピクトグラムなりサインなり…
「どう見えても構いませんよ」と柔らかな面差しの作家。
この油画の赤は彼岸花の色。
どうしてもこの色が出したくて試行錯誤の末、
地塗りの上に緑色を2、3ミリに塗り、
乾かないうちに大胆に一気にアタックして(なんか抽象的ですいません)
更に赤を塗る。
10年以上この手法、この表現だそうです。
下色を青にすると暗くなってしまうそうです。
その昔は具象そのものを描いていたそうで。
改めて人の目の精巧さに(つまり自分のミラーレス一眼では全く叶わない)驚き。
重ねて申し訳ありませんが、
実物はこってりと、
威厳すら放つ潔さでございますので、
あしからず。

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「 田中 梢 展 ~ 遠くにいても近くに居る様な 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.04.17~04.22【 ギャラリー白3 】

6年前の印象はやはり強烈だったんですね。
ポンコツ海馬の僕でも作品を見てすぐによみがえってきました。
当時、ギャラリーオーナーと「なんてカッコいいんでしょうねぇ」と。
やっとご本人に会えて僕の中でケジメができた思いです。
田中さんの絵は人物がフレームインしてから、
やや、というか相応な間があって、
当事者たちが互いに或る納得した行動体系を
互いにバランスよく作っていくところをうまく切り取っています。
そのトリミングの絶妙さは良質な映像のワンシーンを見ているような
並々ならぬセンスを感じます。
鳥目線(今だったらさしづめドローン)と
ちょうど腰を低くした位置ほどからの目線。
いずれも極端に小さい人物は、傍(はた)から見ても、
彼らの会話を探ってみたい欲求にかられます。
田中さんは象徴的に「他人」という存在を広大なシーンでの
「点(事情を慮るにはあまりにも遠くて小さいという意味において)」として
捉えているのでは、と思ったり、
勝手なシッタカは画面から市井の人々の非力さや無常さえ感じます。
とにかもかくにも4,5年の画家としてのインターバルを経て今なお
「点在する人物」がたじろぎもしない自然造形の中で
(画面上では小さくても)
等身大の価値観や或しがらみの中で
厳然と生きているということを痛感します。

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