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長谷川 由貴 個展 | Hierophany

Category : 現代美術シッタカぶり
長谷川由貴1

2019.04.02~04.14
【 ギャラリーモーニング 】

昨年の「punt」の
オープンアトリエでの
数々のドローイングや
棚に置かれたオブジェや
こういうの始めてみましたと
紹介された
石への油画や
そして
そっと部屋の片隅のギター。

当然
作品は“結果”として
ギャラリーにあるわけで
アトリエは
それ以前
あるいは未満
もしくは未完といった
ある意味で
作家の心性を知るヒントが
隠れていたりします。

ヒエロファニーというのは
宗教学者エリアーデが提唱された
宗教用語であり造語です。

聖なるものの存在を感じるため
それを希求する者が行う
手立てとしての儀式が
或る犠牲≒苦痛を伴いながら
純化し辿り着く世界とは
そのまま
新しい自分への
再生を意味するものであり
崇拝対象であるあらゆる物や
場所をも含まれると。

インスパイアされた
作家自身が
生きてきた過程の中での
通過儀礼というものを
自問しながら
ついては
最近されたという
ご自身の「結婚」について
親の戸籍から抜け
新しく誕生した
共同体そのものが
イニシエーションだったのでは
ないかと。

「現実とは実感である」という
僕が勝手に思いついた銘を
作家の心持ちと重ね合わせば
永遠のヒエロファニーを
求めてやまない
長谷川さんだからこそ
絵筆は
越境するための
密かな魔法の杖になるのかも
知れない。

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田中広幸 展 | existing in words

Category : 現代美術シッタカぶり
田中広幸1

2019.04.02~04.13
【 galerie 16 】

「家はとんでもないことになってます」
と笑う田中さん。
以前の個展で仰ってました。

作品づくりのために保管された本は
相当量だと言います。

田中さんと言えば
もうこれは本、なんですが
それは偏愛や執着といった
エキセントリックな印象ではなくて
書籍といった方がぴったりな
「寡黙な智の集成」を
深い考察と愛情を以て
リスペクトしたものと
受けとめています。

それは作品の仕上がりひとつ
とってみても
明らかであり
孤独な作業の中に
田中さんが注ぐ熱情と
しかし
その表情は
至ってクールで
美しいんですね。

床に置かれた
3000ものヘキサゴンな構造体と
くり抜かれた書籍は
40年余りを田中家の本棚で
過ごした
全28巻の百科事典です。

箱の中に納められた
肖像写真や図版と
内包され
提示され
印字された膨大な文字が
まるで
お花畑のように
新しい息吹きを以て
外界にて咲いています。

決して
通り過ぎることのない
かつ
上書きもされない
「普遍の情報」が
ここにあり
改めて
人と言葉と
“頁を開いて”
それを得ようとする
スタンスそのものへの
考察を提示しているようです。

いつもながらに
田中さんの仕事は実に丁寧で
感服させられること
この上ありません。

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Made in France | Tomoko Kitaoka × Fleur De Kookyse

Category : 現代美術シッタカぶり
きたおかともこ1

2019.03.30~04.14
【 GALLERYRELLAG 】

ワタシは現代を染める。
アナタは妖怪を刺繍する。

ワタシは日本人染色作家の北岡さん
アナタはフランスの刺繍作家。

北岡さんは
日本でインドネシアバティックと
染色を学び
その後パリを拠点に
活動されている
フランス在住15年になる
作家です。
パリのアトリエで出会った
フランス人刺繍作家の
Fleur De Kookyseさんとの
初コラボ作品は
それぞれの見立てが
絶妙な“予定不調和”を
生み出しながらも
対を成す構成となっていて
日本とフランスの交感に
エスプリを利かせた
奇妙で不思議な
百鬼夜行を
見せてくれます。

直感的な連想は
時に観者を
引き戻しながら
新しい表情を纏います。

勿論
北岡さん自身の作品も
メインに展示されています。
このギャラリー特有の
光を受けて
藍とのコントラストが
ミニマルに揺れています。

別室では
版画作品の展示。
これがとてもいいのです。
ボタニカルなモチーフは
楚々としながらも
北岡さんの
センスそのものを感じさせる
出来映えです。

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ゆれていて、かがやいて、やがてきえて | 石田 真澄

Category : 現代美術シッタカぶり
石田真澄1

2019.03.01~04.07
【 haku kyoto 】

1998年生まれの“写真家”
つまり21歳であるということへの
観者の“当然の”先入観は
おそらくは
観者が通過していった
時代という
“過去になった時間”への
思い出と共に
薄れていくでしょう。

中高一貫の女子校に通っていた
石田さんがなんとなく
ヤバいなと感じたのも
もうすぐ何かが
終わるという
宿命的な残酷さを
(それをメランコリックというのは
簡単ですが、これもまた普遍なのです)
心の奥に感じていたからです。

高校在学中の一昨年に
初個展というのも
極めてレアではありますが
昨年には写真集を発表し
その後は
GINZA、装苑などの雑誌媒体、
カロリーメイトのキャンペーン
「部活メイト」などで
今や時の大学生写真家となりました。

彼女の特徴的な
光の切り取り方は
写真の“志向”というよりは
むしろ
「写真とは」と言いたげな作家たちを
軽々と飛び越えた
新鮮さと瑞々しさに
溢れていてなお
若さゆえの(僕にとっては)
“羨む寂寥感”も
漂っています。

若い頃に感じていた
「永遠に終わらないスペシャルな時」を
“よくある”ガールズ・フォトの
範疇を裏切る
陰影を以て軽やかに
表現しています。
年齢を重ねるごとの
その作風に注目です。

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ピエールナガノ 個展 | 自由研究 春

Category : 現代美術シッタカぶり
ピエール01

2019.04.02~04.07
【 KUNST ARZT 】

第一章:ポイ捨てとアフォーダンス
第二章:関西弁はギター
第三章:しりとりの分化
第四章:第四の壁

これら4つについて
考察したものを
研究発表という体裁をとった
展示にしながら
検証しているといったもの。

世間でいう「概念」というものは
得てして“ちゃぶ台返し”されているという
見解には激しく同意すると共に
すべからず
そこに起こる摩擦熱
あるいは
衝撃波
もっと言えば
破壊を伴った結果を
招くことがあって
それを
事故と呼んだり
災難と嘆いたり
不幸と涙したり
すわ
事件と色めき立ったり
まぁ
そんなことになるわけです。

でも現実は
些細で瑣末で微々たる
トラブルや行き違いを
未消化のまま
フェードアウトさせて
います。

道へのポイ捨てから
演劇で言うところの
第四の壁(画像はなし)まで
日常の“何気なさ”の中に潜む
意味をほじくって
意味そのものを
再考するという行為そのものは
実は
僕の大好物でもあるんですが
雑誌編集もされる
ピエールさんの見せ方は
泥臭さを排除し
見る側を意識した作風に
なっています。

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