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服従の向こう側は、でもこの上なく愉しい…「藤 浩司 “Toys Saurus”」

Category : 現代美術シッタカぶり
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10月17日→11月21日【MORI YU GALLERY KYOTO】

オモチャはこの世の宝物。
今の子どもらにはどう捉えられるか疑問だが
僕らの時代にはそうだった。
オモチャが世界をも征すると本気で信じてた子だって居た。
あの“ときめき”は、
女子が大きくなってブランド物に色めく頃に感じるものとは根本的に違う。
男子は12歳のまま、生き続ける。(こういう事言うからバカにされるのだが)

「トイ・ストーリー」が魅力的なのは
オモチャは“焦がれて”買われるのにやがて“見向きもされなくなる”
とてもセンチメンタルな“生き物”だからだ。
だってみんなはオモチャなんていう狭量なカテゴリーで欲しいわけじゃないからだ。
共に“生きる”、物言わぬ(いや、中にはちゃんと喋るのもある)仲間たちなのだ。

「かえっこ」というこの個展の作家である藤氏が提唱するシステムがある。
いわばオモチャは、言語も人種もイデオロギーも何なく飛び超えた
フリーパスなアイテムだ。
いらなくなったオモチャを引き取ってもらう。
その際にポイント(カエルポイントという世界共通の子ども通貨!)を
程度に応じてもらい、欲しいオモチャをポイントで買う。
「リサイクル」というより「リユース」である。
何しろコストがかからない。
当然カエルポイントが足らずに買えない子どもたちは
色々な作業を手伝ったりしてスタッフとして働きポイントをもらう。
そうこうしているうちに自主的にワークショップを興す子どもらも出てきて
大げさに言えば立派に社会参加を果たすというわけだ。
2000年福岡から生まれた「かえっこ」も全国的に広がっている。
世界的な動きになるのも時間の問題だろう。

前フリが長くなったが、見ての通りである。
オモチャ恐竜である。
作家である藤氏も、大量消費時代の申し子として
今、立ち止まって見て、考えているのかも知れない。
あれは何だっかのか…。
そのオモチャたちはそれぞれに見えない磁石に引き寄せられるように
作家の思うままの形に集合し、再現される。
ウキウキするような愉しさに満ちていて
決して「用なしプラスティックの破片」では無い。
かつて実態としてオモチャを構成していたそれらが
何と活き活きしていることだろう。

このヒエラルキーの存在しない世界こそが
心の救いになるような気もする。


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