その足の下に這うケモノミチ…「東 愛美 -Trail-写真」

Category : 現代美術シッタカぶり
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※実際の作品とスナップしたものの精度や再現に隔たりがあるために
このように引いた写真となったことを了承いただきたい。

1月19日→1月31日【MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w】

絵画のように長い思索と工程の果てに辿り着く結果としての
芸術表現というものもあれば、現実の中に心象を捕まえたまま凝固させる
「写真」という極めて直感的な表現がある。
そのことを考えさせる個展である。

作者は大学写真クラスの4回生。
以前、閉店となった店舗内部を撮った印象的な個展を見て、
そのテーマの絞り込み方に妙に感心した覚えがあった。
奇しくも、その作者も東さんと同じ大学、同級生であった。

故郷の山に入り、けものみちを撮った昨年の個展「ケモノミチ」の続編、
あるいは“深化した道”とも言うべき、都市の地下道にテーマを求めたもの。
やはりテーマの固め方、一貫したロケーション、
何よりゼラチンシルバープリントであることが
この写真展を“強いもの”にした。

地上と地下。
その間を行き交う者が通らざる得ない“道”がある。
ここでの被写体はあくまで“通路”、単なる動線にしか過ぎない。
簡潔な機能はこうして引いて凝視すると
その空虚さと相まって、いやにあっけらかんと眼前に広がる。
微かな“拒絶感”。
ただそこに敷かれた、色彩も余裕も要らない道。

現実にこの道を通った人々は
外界の空気を吸って、一端ここに入る。
それは天候も温度も人の数も街の様子もすでに確認済みだ。
しかし、こうして写真を見据えている僕たちには
口を開けた階段の向こう側は知る由もない。
情報の遮断。

季節を持ち込みにくい場所。
都市が隠し切れない管。
蓋付きのケモノミチ。

作品ファイルに一枚、そのクールな顔つきを見事に破壊された
スプレーの落書き版地下道がある。
それが温もりを感じさせる、そのことが
微妙にコワくも在り、不思議でもある。

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