小さな巨人。

Category : 追悼…
アーサー・ペンが28日に亡くなっていた。享年88歳。
ボニー&クライド(1967)、アリスのレストラン(1969)、小さな巨人(1970)。
僕にとってのアーサー・ペン映画とも言える3本。

アメリカン・ニュー・シネマという言葉はもはや照れくさい。
アリスのレストランの持つ切なさ、一体アメリカとは何なのか。
そのお化けのような国の中で対峙するフラフラ青年に
いつか家を出ようと考えていた自分をだぶらせていた。
彼にとっての大きな敵とは、日本に生まれた僕には果たして何だろう…
やるせなさや弱さを思い知らされることでひとつのカタルシスとして
無意識に受けとめていた時期。
そんな時、アメリカン・ニュー・シネマは僕の前に現れた。
あれから貪るように映画を見て、映画を語り、監督を揶揄し、
いっぱしの映画評論家になったつもりで口角泡を飛ばしながら
あーだこーだと…。
そしてやっぱりアメリカン・ニュー・シネマは流行なんだ、
やっぱりヨーロッパだ、イタリアだ、フェリーニだ、
アントニオーニだ、パゾリーニだとすぐにのぼせあがって…。
いや、フランス映画を見なきゃ映画を観たとは言わないぜ…。
おいおい、イギリス映画がどういうものか知ってるか?

この西洋かぶれめ、日本に優れた大島渚がいること、
実相寺がいること、それと深作がいること、いや
今は日活ロマンポルノの若手の根岸だよ…。

アーサー・ペンが亡くなった…
思い出深いのはエンディングが強烈な、
フェイ・ダナウェイのファンだった僕にとっての
「ボニー&クライド」ではなく、
ダスティン・ホフマンの「小さな巨人」だった。
でもフェイはここでもばっちり素敵だ。

歴史の証人である主人公はアーサー・ペンという希代の監督によって
インディアン(でも改めてこの呼び名の奇妙さよ)と
白人の間を行きつ戻りつ、僕たちにいや、アメリカ人に、
いや世界中の人達に事実を検証させているというわけだ。
まるで嘘八百のような話を特殊メイクのホフマンに語らせて
実は奥深いテーマをこうしてエンターテイメントに仕上げる手腕はさすがだ。

ボニー&クライドはやはり哀し過ぎて観るに忍びないから
もう一度、ホフマンをじっくり観ようか…。




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