媚びない肉体。深化するフォルム…「 ベ・ジョンスン BAE JUNG SOON / PAPER WORKS 2011 」

Category : 現代美術シッタカぶり
5月24日→6月5日【 GALLERY MARONIE gallery 4 】

CIMG6306.jpg

↑手前の作品の間からあちらに浮く作品を見る…

CIMG6303.jpg

CIMG6302.jpg ←影はなんだか骨盤のよう…


2009年に同ギャラリーで拝見して以来、
すっかりBAEさんの世界に魅了された自分が居る。
3度目の今回、残念ながらご本人にはお会いできなかったが
とにかく男前(失礼)なアジアンビューティー。
日韓を3ヶ月ごとに往復する生活。
何事にも精力的で、信念に満ちた人、というのが第一印象。

作品は基本的には針金の芯に和紙をこより、網状に組みながら
造形していくという構成で、
年代ごとに深化しているのがわかる。
当初はかつてのコルセットのように
よりボディラインが強調されたシルエットで
その空間を埋めるイメージは
女性の強さとか、強力な存在感とか、
女性(にしか有り得ない)美への賛辞とか、
観客はストレートな印象を持って帰る。
しかし、これは男感覚から生み出される
女性的なるものとは微妙に異なる
女性だから作り得た特有の“人体感”とでも言うのだろうか、
もはや、触れられないほどの威容を放つ。
毛細血管が這うように組み上がることで内面性を浮き立たせ、
その奥に強固な意志を伺わせる。
「精神の表現、意識の象徴、身体は私の原点」というBAEさんの言葉は
「肉体宇宙」と言い表したくなる程に
強烈な磁気を帯びて、僕たちを蠱惑する。

作品の深化とは、すなわち引き算。
絵で言えば、描きすぎないということ。
その分、何かが凝縮されてもっとタイトになっていた。
このようなファイバーアートは、
その混み入り方に妙を感じたりするものだが、
BAEさんの作品は年代を追うごとに
実質的な体積は減ってきているのに濃密になってきている。
これは殆ど驚くべきこと。
二つの乳房形もまた違う意味を示しているようで興味深い。
マロニエのキューブに浮く5つの“生物”は決して媚びない。
この媚びなさ加減に僕なんかはメロメロにやられるわけだ。


写真心の貧相な画像では申し訳ないので
ギャラリーマロニエさんのサイトでオーナーの撮影したクリアな展示風景をどうぞ。

http://www.gallery-maronie.com/img02/4F/4F2.jpg

またBAEさんの過去作品はこちらで!

http://www.cohju.co.jp/artist/jungsoon.html


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