「 C A M P E E  比果 彩 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2012. 10月16日→ 10月21日【 KUNST / ARZT 】

ステートメントにある一文。
「概念とか形式とかを即物的にサンプリングしてカットアップしてリミックスする」
フムフム………
オリジナリティの神話を解体し、全てを同一の地平にひきずり降ろす
シミュレーショニズムの試み……あとでゆっくり椹木さんの本でも読もう。

闇雲に可愛くする、という意味の「CAMP」をタイトルに冠した個展。
で、キッチュとは表裏な関係にあるというキャンプ。
ふーん、と検索してたらどんどん奥へ入っていって、なんだか
来た道通りに帰ってこれなくなりそうになったので、
スーザン・ソンタグとかなんとかはパスすることにしました。
(これも後で読もう)
なんで美術用語に関する記述はこうも難しいんだろ。
こりゃ理屈っぽくなるわ、学生も先生も。
美術を学ぶということはこうしたものを読み解く力が無いとダメなのかなぁ。
これはもれなく付いてくる解析というやつか。

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↑なんと選挙ポスターの掲示板もデコられた!

さて、デコる。
マッチ、包丁、カッターナイフ、ハサミ…
使いようでどれもが怖いが、その怖い部分をこうしてデコると
はっきり言って舐められますね。
その“闇雲さ”は許容範囲を超えると凄まじいまでに
本体の意味性や機能性を覆い、ややもすると本体を透明にしてしまう。
なーんてシッタカぶったが…
例えばデコ電の面白さは結局、デコ合戦なわけで、
センスよりも圧倒的質量で勝てば、それはキッチュになるのか、
とまた蒸し返してみたくなる…
この作品を作ったお人がもし、オッチャンならそれはそれで
創意の入れ子状態になってさぞかし面白いのだが、
やはり女子力バリバリのお嬢さんのようだ。
デコりきらないところに一抹の美的理性のようなものを感じたりもする。
それよりもシッタカが俄然興味を持ったのが
何と言ってもマニキュア画材の絵であった。

CIMG8709.jpg

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モチーフをマニキュアだけで描くという発想は
そもそも女子ならではのものなのか、どうなのかは
実は大変重要なところで、女子(いや女性全般)の必須ツールを
絵筆に代えるというのは普通に考えると単なる思いつきにしか映らないのだが
その応用の実践に果敢に挑む姿は格別に凛々しい(って見てないけれど)。
そしてその効果は絶大である。
あの小さな筆でちまちまと描くそれは、まるで印象派のテクスチャー。
それだけ色数が多いというのも、
女性のニーズの顕著な表れなんであろう。

最後に比果さんのステートメントの続きを。

今は何でも手軽にコピペできるしね。
シリアスなことは笑いながら話す方がイケてる。面白くなければ意味がない。
世の中お金で、キラキラで可愛いものが超最高だと思ってる。
それは、時にしょうもなく思ったり、憎たらしかったりもするけど。
美術なんかなくても生きていけるけど、美術がないと人生ってつまんない。
あと、「美術」は好きだけど、カタカナの「アート」はあんまり好きじゃない。

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