「 HIROYUKI KONISHI SOLO EXHIBITION 〜 SHOOT 」

Category : 現代美術シッタカぶり
CIMG0980.jpg

CIMG0960_2014031816530891b.jpg

CIMG0977.jpg


2014.3.11〜3.23【 Gallery 知 】

会場で小吹隆文さんと会ってお話しさせていただきました。
相変わらず精力的にギャラリーをまわられています。
バス一日券のおかげでもあるようです。
京都のサイズとまわる時間のバランスが丁度いい感じなのでしょう。

さてさて…

ギャラリーにクスノキの香り…

小吹さんも書かれていましたが、
僕もこれほどのズバリ具象な作品は特に最近は見ません。
若い作家さんなのでなおさらです。
やはりDMのインパクトは大きいものですね。
どうやってこういう風な木彫作品を作るのかというと、
モデルさんにポーズをつけてもらって
その場で粘度で縮尺されたものをつくっていくそうです。
彫刻でいうマケット(スケッチ)ですね。
となると面白いのは、造形する手の感触は全く逆ということになります。
粘土を加えたりこそぎ落としたりしながらのマケット作り、
つまり足していく工程と
木を削っていって本来の体積から減らしていく工程と。
作家さんの作家さんたる所以とはこういうことなのかなぁと思います。
手が感じる違う感触を自己の中で摺り合わせる。
完成された造形へ向けて双方向から接点を作り上げるというか。
木彫というのは確かに生々しい触感と質感を持つ、
一番人に近い素材でもありますし、
とても正直に結果を提示してしまう、デリケートな媒体とも言えます。

テーマは「視る・写す」。

よく言われる「今にも動き出しそうな」というよりは、
まるで3Dアニメの中に居るような、
なんというか、具象は具象なんですが、
同時に展示されているドローイングを見るとわかりますが、
心地良いデフォルメが施されていて、
小西さん独自の木彫になっている理由がここにありそうです。
等身大の作品などは僕たち世代には
昔の永島慎二の漫画に登場する人物のようで
ことに謎めいた男の印象です。
一眼とデジカメをそれぞれ持っている2体の作品は、
やはりポーズがいいです。
僕の判断ではプロと普通の人の
写すタイミングやスタンスが二人に表れているように思えました。
うちの一つなどは背中がぱっくりと割れています。
あえてではなくて“こうなってしまった”という木の特性を
そのまま受容しながら制作することは、これもまた
木彫ならではの宿命なのでしょうか。
話はそれますが卒展の日本画で一気に筆書きした連作を見て、
作者に問うと、演劇の稽古に立ち会う機会があって、
人の微妙な動きが起こすもの、いわば演出家のダメ出しの向こう岸にある所作を
作品に反映させたかったというようなことでした。
小西さんの作品にあるポーズは
ぞれぞれの人となりをそれぞれに伝えていて、
これはひとえにポーズをどこで止めるかという作家の判断によるものであって、
それがそのまま、モデルの心象を映しているのです。
他にも手首やカメラそのものの作品もあります。
カメラはカメラ以上でも以下でもない工業製品ですが、
鑿(のみ)跡をどこまでつけるかという、これまた繊細な判断があって、
特に小西さんのような“余韻を残す”作風では
大きく作品の出来映えを左右するものでもあります。

広島在住の作家さんで今回が初個展。
グループ展は何回かここでされているようです。
年齢的にも増々面白くなっていく作家さんです。
そんなわけで「具象は何を映すのか」ということに
僕なりの思いをめぐらせた今回の個展でした。

CIMG0966_201403181655568b5.jpg

CIMG0978.jpg

CIMG0961.jpg

CIMG0973_20140318165919e22.jpg

CIMG0976_201403181659567a5.jpg

CIMG0971.jpg
スポンサーサイト
58カ国語に翻訳
English
お越しいただきありがとうございます

den

………………………………………
アート・ドキュメント・ブック・
ミュージック・演劇・ダンス・
朗読・時事・ひがみ・そねみ・
やっかみ・おせっかい…
などなどシッタカぶって書きちらかしては
自己嫌悪な日々をゆらゆらと
過ごしております。
「シッタカブリアンの午睡」
「デラシネ光合成」をこのたび一本化。
言いたがり、やりたがり、ノリたがりな
のんのんとしたブログにお越しいただき
ありがとうございます。
………………………………………

ここから、また…
最近の書き散らかし…
こんなこと書いてます
こちらへもどうぞ!