「山田孝之の東京都北区赤羽」

Category : 浮世の「うっ!」
赤羽

清野さんの漫画を読んだ時、正直「そーかなぁ…」と思ったが
何にしても40年以上昔の記憶なんもんで
今の赤羽がこんなディープな街になっていたとは露知らず。
小学校、中学校の忌まわしくも多感だった時期をここで過ごし
「赤羽」という文字にいまだに過剰反応する自分。
山田孝之さんが俳優以前の「自己を確立するために」移り住んだ
ドキュメントがテレビ東京で放映されていて、
東京の北のはじっこの小さな街が、
東京の北のはじっこの小さな街が、
なんというか大阪のある街の東京出張所のようにさえ思えてきたました。
(赤羽の人に怒られるけど…)

第2話では
「ここの真っすぐな生き方の住民と街に共感したから住むことにした」との
山田の発言にキレた謎のおじさん。
「じゃ、お前が出て来た街の人たちにはどうなの? 
お前さ、赤羽ナメてんじゃないの?
別にお前なんかに住んでもらわなくてもいいんだよ!」のお叱りに
顔がマジになって泣きそうになる山田。
これが演技だったら本当にナメているでしょうから
多分マジだったんでしょう。
このおじさんも今をときめく
超売れっ子俳優におもねる様子も微塵もない。

今思えば不思議な街でした。
飲んべえ天国みたいな街に紹介されている赤羽ですが
小学校なんか同級生の8割は商店の娘息子ですから
当然スナックの息子もいるわけで、
しかも大の仲良しときている。
さらにクラスでもトップの成績。
昼間のスナックのいかがわしさにドキドキしながら
お父さんが留守時を狙ってフロアで
彼と加山雄三のレコードかけて小学生はノッてました。
僕もご多分にもれず小さな洋食屋の息子でしたから
家の手伝いは当たり前でした。
僕も商店街育ちでして、
勉強したか?よりも「店を手伝え!」が優先する
商店に生まれた者共通のを宿命的な義務を負わされていました。
一番嫌だったのは同級生が家族連れで食べに来る時。
こっちはライスの盛付けなんかやってる。
当時は恥ずかしくて、この商売を恨んだりしましたね。
近所の呑み屋での酔客同志の喧嘩も日常的で、
血を流して店の前に横たわるおっさんも目撃してました。

北のはじっこにあって、東京文化圏の中でも
独特のアクの強さのようなものが漂う街です。
朝の9時ごろから呑んでる人の素性なんかどうでもいいような
楽天的な清々しささえ感じる「陽気な毒気のある街」です。
今思い出してもこの街での昭和な出来事が次から次へと
浮かんできます。

17話まで続き、現在は3話。
監督も信頼を寄せる、あの山下敦弘へ直々に依頼したと言います。
おじさんの説教を受けた翌日に部屋を借りたというエピソードは
いかに山田さんが真剣だったかを物語っています。
2014年のひと夏、山田孝之さんの赤羽住民の経験値が
俳優業においての何らかの所産になればよいな、と
元赤羽住民は切に願っています。


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