「 MATSUNE Michikazu curation 〜 Face Forward 」 井上結理/榎本奈々子/ロベルタ・リマ

Category : 現代美術シッタカぶり
今回は3人の出展作家さんの作品紹介です。

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お一人目は「Rewriting love and pain」とタイトルされたロベルタ・リマさんです。自分の両腕に「アモール(愛)」と「ドール(痛み)」を見たままですが、切り取っています。うーん、何度見ても…正直、この作品に嫌悪感をもよおす人が居てもなんらフシギではありませんが、批判することも揶揄されることも作品の一部ですし、何らかを喚起させる作用を持っていることも確かです。この展覧会がアーティスト自身の身体を題材・手法にした「パフォーマンス / セルフポートレイト作品で構成」されたものという条件には或る種のキワドさと痛感と、何よりも肉体を“彫刻”する行為そのものに観客がどう反応し、何を作者に投げかけるのでしょうか。確信的と言うにしては強烈な提示と言えます。

ロベルタ・リマさんのの作品(HP)→
http://www.robertalima.com/robertalima/index2.htm


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まず立体ギャラリー射手座の2010年の初見でなるほど…と思わせてくれた井上結理さん。「ヌケガラ」とは自身がまとっていた衣服です。脱いだ服を真上から撮影した写真作品ですが、相当前から続いて(続けて)いるシリーズです。比率の高低に関わらず全裸で生活している人はそう多くはないはずですから、やはり「服」というのは幾枚かの布のレイヤーによって、その人を主張したり、寒暖から守られていたり、あるいは性的な演出であったりと、様々に捉える素材なんですね。ただ脱いだ服、というだけなのに、なんとも言えない生々しさが感じられます。

井上結理さんの作品(HP)→
http://www.ktpotman.com/test/inoueyuri/works/detail07.html


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つい先日に同ギャラリーで個展をされていた榎本さんの「セルフポートレート」2011-2012。ご自身の肉体の構成要素をそれぞれ計測して立方体にしたもの。観客はこの目にも鮮やかなピンクの箱を実際に持ってみます。納得する重さもあれば、皮膚の意外な重量に驚いたりと、いわゆる「体重」というのものの概念を再構築してみせます。この立方体を積み上げれば、そのまま榎本さんの重さになるわけで、あくまでシッタカの主観ですが、美術作品と教材の絶妙なカブり方が魅力的なオブジェとなっていますね。子どもも、うなずく、です。


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