「 ミズノモリ 〜 清水 直子・下口 美帆 作品展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.08.25〜09.13【 Art Spot Korin 】

清水さんの木彫作品を初めて拝見したのは
ブログによればもう6年も前のことになります。
会場に這いつくばるように、まるで太古の巨大化した昆虫の
触覚と足を思わせるダイナミックな作品でした。
生意気にもこんなフレーズをアップしていました。
「エデンの園、ヨハネの黙示録、エジプト神話、インドの聖典、
ネイティブアメリカンの逸話、釈迦の菩提樹、仏教の宇宙樹、
ペルシャの神秘の樹、イスラム教の天上の樹、ジャワの願いの樹。
土地も形も違えど、樹木が放つ、その神秘的で聖なる力に
人々が尊大なもののシンボルとして、
畏敬の念をいだいてきたからに他ならない」
実に恥ずかしい一文です。
そしてもうひと方の下口美帆さんはこの展覧会から帰って
なんだか作品の前に立った時に初めてではない感じが思い出されて
しばらくムズムズしていたんですね。
そしたら、ちょうど一年前に初めて作品と出会ってたんですね。
その時は作家さんとはお会いできなかったと思います。

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このお二人のコラボレーションはすでに3回目とのことです。
ステートメントによれば、
これらの作品は互いの作品を持ち寄り合わせたものではなく、
清水さんがアトリエで彫ったレリーフに
下口さんが絵をはめて、そこから清水さんがさらに彫り込み、
再び下口さんが描き加えていくといった
とても現場感の強い、ライブな共同作品と言ってよいでしょう。
下口さんの作品は一見すると
染色作品かなと思わせる独特の色彩の滲みが特徴的です。
これは水を含ませた表面にアクリル絵具を散らしていくという手法で
乾燥が早いアクリルならではの判断や手の早さといったものが
要求される一発勝負のようなところがあると勝手に想像しました。
僕は勝手にシッタカぶって、
エスキースのようなものは描かないのかと質問してみました。
下口さんは「やはりしっかりと構想ができてないのは最終的にはダメです」と。
その場しのぎでは描けない、ということなんですね。
当たり前と言えば当たり前なんですが…

チェーンソーでバリバリ彫っていく男前な(失礼!)清水さんは
お話していてもなんというか竹を割ったようなさっぱりとした方で、
面白いのは、その切り込み、彫り込む潔さと
下口さんの絵のもつ発露の速度の共振が合わさると
そこには実にゆっくりとした命のリズムのようなものが
生まれてきます。
お二人ならではの方程式のようなものですね。
これは「めくるめく水の流れとその水によって命を吹き込まれる樹」との
摂理のようなものを強く感じます。

屹立する木と形をもたない水。
好対象なお二人の作品の波長が出会う、
瞬間の気持良さのようなものを感じる展覧会でした。

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