「 山崎 史生 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.09.19〜10.10【 imura art gallery|kyoto 】

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全面ガラス張りの正面に屹立する彫刻。
すぐに「牧神」という言葉が頭をよぎりますが、
半獣神である牧神は上半身は人間、
下半身が獣ですから、
もう2つの山崎さんの彫刻は逆ですね。
さて、会場の3点は全て新作です、
このギャラリーでは3回目となる個展ですが、
一本の楠からの一木造りに淡く水彩で彩色された作品は
一年に数体しか作ることができないそうです。
作品を間近で見るとその丁寧な仕事ぶりはため息が出るほどです。
僕は2013年の「静かな隣人」と題されたシリーズ作品を見て
山崎さんの彫刻の持つ物語性に強く惹かれました。
今回の作品はさらに表情に磨きがかかったようで、
至近距離で眺めていると
突然動き出すんではないかと思うほどにリアルです。
正面の大作は「horn」シリーズの新作と思われますが、
少年とおぼしき彼の何かへの使命感を背負ったような佇まいと、
決意に伴う気負いのようなものも感じられ、
これら3体の作品に共通する「宿命的」なそれぞれの在り方が
強烈に印象づけられます。
ひずめのついた長い足と短い腕、
左右で形の異なる大きな角。
微妙な不安定さ、危うさに、
成長期にある子ども独特の強い自我を感じたりもします。
細い上肢下肢と華奢な体躯に乗った大きな羊と猪の表情は
両眼の離れた動物特有の視線の定まらない、
或る種のとりとめの無さをも醸し出しています。
僕にはぞれぞれの動物の性格的なものを反映させた
擬人化彫刻と言うよりも、
彼ら自身が語る自分の在り方の観客への問い、
という形でこの彫刻が存在しているように思えて
仕方がないのです。
誰かに似ている、とかではなくて彼らそのもの、
といった感じですか、中々うまく言うことができないのですが…
また今回の個展では彫刻を創作する上で重要なスケッチの展示もされて、
一つの過程を知ることもできます。
また作家さんに会えることができて
撮影の許可もいただきました。
こういうのは単純にうれしいものです。
このギャラリーでは作家さんの在廊に限ってしか許可が出ない、
と思い込んでいますから(笑)
今回は会期終了となってしまいましたが、
いよいよ、この10月31日(土)から始まる兵庫は新長田エリアでの
「下町芸術祭」に参加される
多くのアーティストのお一人として
「古民家プログラム」での展示が決定しています。

「下町芸術祭」のサイトは↓
http://www.shinnagata-artcommons.com/


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