「 クニト 個展 〜 反重力 II 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.10.06〜10.11【 同時代ギャラリー 】

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確かに人類の進歩に於いて
「浮く・飛ぶ」という技術は
計り知れない未来を想定させ、
事実、距離というものの概念を一変させました。
クルマはどんなに新しい技術を搭載しても、
その先に空を飛ばせる、といった発想は持ち得ないと思います。
これは「飛ぶもの」との棲み分けをきちんとする、
といったスタンスがあるからだと思います。
それぞれの領域の中で
出来る限りの可能性を追求していくというのが
スムーズな在り方なのかも知れません。
さて、最近のクルマに見られる「止まる」ことへの
制御技術の、この先どれほどの確率で
追突事故の回避に繋がるのかを検証するためには
膨大なデータを必要とするでしょう。
つまりまだ始まったばかりの技術と言えます。
そして「浮く・飛ぶ」乗り物の最大のリスクは
当然「落ちる」です。
落ちることの自然さに逆らうように
技術が磨かれたと言ってもいいと思います。
しかし絶対に落ちない飛行機は無いのです。
それも確率が低いと言えばそれまでです。
作家はステートメントでオスプレイ
(今回の作品にもあります)についても
「落ちやすいというイメージの乗り物」とあるように、
重力に“逆らって”浮くものはあくまで
「飛ぶ」ための技術を託された乗り物として
社会に貢献してきたのであって
「落ちない」ための技術はまた、
どうやら別物のようです。
作家のクニトさんはこの
「重力に逆らった状況「反重力」を作品で表現するにあたり、
それとは逆の「落ちる・沈む」といった
状況を連想しました(解説文より)」。
「浮く・飛ぶ」の反語としての
「落ちる・沈む」という言葉のロジックを
そのまま作品に反映させ、
重力方向のベクトルを逆相的に表現させています。
つまり反重力の作品はひっくりかえして
浮くという解釈を持たせ、
中央に置かれた全体が金色に輝く「内側の鳥」は
重力にまつわるイメージを積み重ねて、
僕は浮いていく泡や気泡や、
上へ上へと増殖していく細胞や、
飛んでいったボールが
徐々にバウンドしながら静止するといったイメージを感じました。
最近更新がされていませんが
検索するとクニトさんの作品は
素材、加工、形状など
実に多岐に亘った造形物を発表されていて、
僕にとっては今回が初見なのですが、
今後の動向に注目の作家さんになりました。

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