「 土橋 晃 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
とにかく土橋さんのポートフォリオが面白いのです。
一度見始めたら止まらない。
どう面白いとかどうかではなく、
コメントに土橋さんの人柄がよく表れています。
普通はあんまりコメントって入ってませんが、
どの個展にもご自分なりの感想、手応え、反省が
こと細かに書かれています。
土橋さんは極彩色の創造生物を長年作られている作家さんです。
当日もギャラリー向かいのホテル前に
クラシックなレーシングカーが次々と運ばれて
ドライバーが乗り込んで走っていく様に向かって、
僕もですが、
それ以上に土橋さんが夢中でシャッターを切っていました。
「いやぁ、こっちそっちのけですいません」と
駆け込まれてくる土橋さん。
中々に素敵な方です。
時に謙遜されたり、ちょっと自虐的な冗談をおっしゃる、
そんな土橋さんは有り体な言い方ではありますが、
作品を作る上で「等身大」であることを
とても大切にされているなぁと感じます。
ひけらかしやあざとさの無い自然体の流儀を身につけた、
実に柔和で穏やかな方です。
子どもたちが見たら喜びますねぇとこれまた有り体な質問をしてみると
「とにかく触りまくってね、振り回したりしますからヒヤヒヤします」と。
ただ、こういう「虫的造形」が苦手な方も
中にはいらっしゃるそうです。
ありえない色彩と表情、
その姿態にびっくりされるんですね。
ワークショップなども積極的にされている土橋さんは
カタチのおもしろさと創造の生き物という、
まさにワークショップならではの強力なテーマを携えて、
かなりの頻度で個展をされています。
先のポートフォリオの最後のページに
「個展を前にして」と題する、とても共感を得て、
なるほどと思わせるコメントがありました。
あまりにいいのでアップさせていただきます。

「作家って何だろう? それは答えの出ない問答のようなもので、誰もが納得する明確な答えがあるわけではない。でも、こんな人ではないかな? というようなことが、最近になっておぼろげながら見えてきたような気がする。元より私はマージナルマン(異質な二つの集団に属しながらいずれにも完全に帰属できない境界人、周辺人。思想においては創造的人間になりうる)にはなりきれていない。また一生かかってもなりきれる自信はない。若い頃、クレジットカードも作れないし、ローンで買い物もできない。自由に使えるお金もない。異性にモテないどころか相手にされない。あの頃の私はマージマルマンに最も近づいていたと思う。今は一応会社に行っているのでカードもローンで買い物もできる。何だかだんだんマージナルマンから遠ざかっていく自分が嫌になる。作家とは「親分無しの子分無し、金無し、家族なし、墓場なし」だと教えられた。「群れず、つるまず、おもねらず」「生涯、稼業未熟の駆け出し者」だと教えられた。まさにマージナルマンとは、こんな人だと思う。マージナルマンになりたい。でもなれない…」

なるほど…深いなぁ…

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