「 麻野 匠子 個展 〜 猫のヒタイ 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.10.13〜10.18【 gallery ARTISLONG 】

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初見はほぼ1年前。
写真作家のそれというよりももっと目線は一般人に近い。
だからそこにフツーの人が「写真を撮ることの動機」の普遍性を
さらりと麻野さん流に解いてみせる、
そんな軽妙さに興味がありました。
被写体という言葉の意味を頑なに捉えない、
つまり気が向いた時に思わず「いいね!」をするように
シャッターを押しているだけなのかもしれない、
その儚き動機に決して高名な写真家が言う様な「
責任」も生じないという、
もはやハードのイージーさも加味された
現代人の「軽撮」とも言える状況を楽しく見せてくれます。
今回は“うかつにも”やられました…ギャラリストの説明に
「……」なるほど、そう来ましたか…

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クリアな額に封印された何かの断片。
首謀者たる作家の思惑をそこに見て、
楽しく愕然。額に入れるとはねぇ…
こういう展示を見るとアタマん中でどんどん増幅されるんですね。
壮大な記録を壮大な額に閉じ込めて画像ではなく、
記憶に留める。画像は見る事ができない…でもいいし、その場で印画紙を切り刻んで「あったこと」のほんの一部として認識しながら封印する…
これって僕の中では勝手に震災に結びついてしまう…んですね。
悪いクセです。
さて反対側の壁にはこれまた“とりとめのない”写真に
都合のよいフレームイン。
漠然と撮ったものの、やはり要らない情報というか、
要素を除いて提供ないしは何かにアップさせる…
これも結構日常的にやっている人多いかもしれない。
一連の写真の「ご都合トリミング」が
なんとなく笑わせてくれてやはり何というか実に軽妙な作風です。
麻野さんは自由に
写真の世界と現実とをひょんひょんと行き来できる方ではあるまいか、
つまり写真という彼方と此方(こなた)をしきる
パーティーションを越えるなり、くぐるなりして往来するひと、である。
奥のコラージュ的な作品も
とても垢抜けていてカッコ良かったです。

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