「 堀尾 貞治 展 ~ あたりまえのこと 3kg絵画 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.10.17~10.31【 imura art gallery | kyoto 】

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この方の引き出しの多さ、というか、
全方位的な触手の持ち主というか、かつ、
この「あたりまえ」をとことん明快に見せてくれる才能に
つくづく感服します。
何を作ってもサマになるという人は
そうそう居るもんじゃありません。
これは切れ目ない制作という行為と中学生の時にすでに
「一生絵を描き“続けよう”」と決意した、
その揺るがざる表明と実行力の表れだと思います。
「あたりまえ」の反対側に「とくべつ」があるとすれば
堀尾さんにとって芸術とはご自身が選んだ
「あたりまえを見せる手段」のひとつなのかも知れません。

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今回のテーマである「重量絵画」とは
設定した重量の条件を見たした造形作品です。
可視化された3kgという重さを持つ作品たちは当然同じものはありません。
例えば体重計にテンションをかけた
細い木材の作品などは正に見えない単純な重さとは異なる
感触を作品に添えながら、やがて針の示す値は軽くなっていく、という
変動する重力を表し、
僕たちが「重さ」と認識しているものとは別の姿かたちで
「あたりまえ」を提示します。
強力に接着された金属片と、
時間の経過と共に剥がれ落ちたり緩慢に変化していく作品との
対照的な面白さも見どころです。
3kg分の水をギャラリーの外に撒く、
その痕跡をチョークでマーキングするなどの
インスタレーションともパフォーマンスとも呼べる作品もまた
軽妙に「あたりまえ」を観察し、考察し、具現化する
堀尾さんのフリーフォームな視座がうかがえます。
このギャラリーでの展示については
堀尾さんならではの「独特なバタ臭さ」との折り合いの付け方に、
ややスタイリッシュな趣も感じたりします。
ギャラリストさんのお話では
ここならではのギャラリーの空気感に
それなりに気も遣われたようですが、
床の隅にある「酔っぱらうとこれも3kg」という落書きで
オチがついたようです。

↓過去の興味深いインタビューページです
http://www.dnp.co.jp/…/…/artscape/topics/0002/hara/hara.html


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さいご





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