「 高井 道夫 展 〜 開かれた段ボール箱 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.10.10〜11.15【 ART SPACE NIJI 】

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拙くもここで紹介させていただく作家さんたちは、
押し並べて僕よりも若い人たちです。
ごくたまに大先輩と呼ばせていただく作家さんとお話しする機会を得ると、
それはそれで結構しどろもどろになります。
僕には美術経験値というものが圧倒的に少ないというハンデがあるので
重鎮とかベテランとか言われている人たちと和やかに会話するなんて、
僕が最初から望んでません。
正直言うと相づち打つくらいしかできないことが殆どです。
この個展を見に行く気になったのはギャラリーサイトの
「段ボール」の下りです。
支持体を段ボールにするなんざ、
若い作家さんにはそれなりに抵抗があるんじゃないでしょうか。
しかも展開したまんま! 
僕はこの素材で「ああ、持ってかれた!」と直感したんです。
段ボールを開いたままでして描くというそのものに、
まだ見ていない「絵以上」の魅力を感じたんです。
発想の柔らかさです。
それは柔軟という言い方よりも「自由=フリーフォーム」という感じ。
解放されてますもんね、
もうすでに。いろいろに梱包を設定された段ボールは厚みも様々で、
断面を見るとわかるんですがフルートという厚みの単位で
うっすらとした表面の波打つマチエールがわかります。
これも作品の表情を豊かにする要素になっていたりします。
まぁ僕などに解説されなくても何の支障もないのですが、
問題はやはり「自己の解放」にあると思います。
御歳78の高井さんが辿ってこられた作家人生を考えると
いまさら「解放」なんておこがましいかもしれませんが、
この若々しさは作品を見た時にはっきりと認識できます。
実にはつらつとしている。
そして何よりも高井さんご自身が素晴らしく紳士的に接してくださることに、
この方の美術家としての奢りたかぶりの無さと
同時の作品の外連味(けれんみ)の無さも相まって、
伸び伸びとした作品に仕上がっています。
苦労された方ほど謙虚なのです。
実際は逆のケースが多いのですが……
こういう風に「美術できるひと、美術なひと」ってうらやましいです。
豊かな人生って感じですか。
会場で仲良く同席されていた奥様も作家(進藤博子さん)です。
市美での作品(行動展)はひと目で好きになりました。
とてもモダーン(進藤さんの口まねw)な感じです。
高井さんのような方にはもっともっと絵を描いて、
若いこれからの作家さんに良い刺激を与えてくれたらと
切に思いました。

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