「 堀 健 展 〜 There is always light behind the clouds. 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2015.11.10~11.22【 GALLERY SUZUKI 】

堀さんと言えば、まず砂鉄+モーターの
キネティック・アートという印象が真っ先に浮かびますし、
このシリーズの作品はおそらく膨大な量になると思います。
個展も相当多く見受けられますし、
非常に多作な作家さんであると言えます。
いつ見てもどこで見てもすぐに堀さんとわかる、
もはや堀さんのアイコンである言っても過言でないほどに
モーター内蔵の砂鉄の絶妙な動きの魅力はやはり、
勝手な見立てながら、かなりの男子系です。
これはギミックへの興味もさることながら
「運動性」への特殊な偏愛が
どこかに潜んでいる証拠なのかも知れません。
つまり僕たちは動くものが大好きであるということです。
ところが最近の作品には大きな変化が表れ始めたように思います。
これは堀さん自身の芸術表現についての視座の変化そのものなのか、
あるいはかつての(と言っても過去の、という意味ではなく)
作品の発展形なのか、はたまたそれらの対極的な位置づけのものなのかは、
実はご本人とお話ししていないのでわかりません。
僕にとって初めて目にするであろう額入りの作品などは
堀さんのものとは信じ難い作風で、
ここの個展についても正直かなりのとまどいがありました。
会場中央の作業テーブルのような台に置かれたオブジェは、
一見しただけでは何でできているのかわかりません。
風をはらんだ紙袋のようにも、
気球のようにも、クッションにさえ見えますが、
それは意図的にとてもわかりやすくするためとしか思えないほどに
実にあっけらかんと電気コードが天井に向かって繋がれていて、
その先のセンサーによって人を感知すると
二つのプロペラが回る仕掛けになっています。
これは先頃の植物園の野外彫刻展で初めて見たカタチでした。
入り口に並んだ同じカタチのオブジェを持たせていただいたのですが、
ずっしりと重くてびっくり。
いとも簡単に予想を裏切る展開そのものは小吹さんの言うように
「自由」を逆説的に表現したもののように思えてきます。
その途端、飛ぶように見える造形に「抑制」「制御」「抑圧」といった言葉や、
これは僕の勝手な言葉遊びからですが「重い」が「思い・想い」に繋がり、
また壁にかかる三原色であるRGBで表された海の淡々とした表情と並列して鑑賞すると、
展示されたギャラリーの臨場感が一層際立って、
単なる比喩ではない深い精神性に基づく「方法」が垣間見えてきました。

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