「 AQUARIUM/unnatural ~ 茨木 佐知子 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2015.12.01~12.06【 KUNST ARZT 】

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ここでは4度目となる茨木さんの個展です。ちょうど二年前が僕にとっての初見でした。タイトルは通してこのままです。この作家さんもご自分の対象について突き詰めることを決して辞めません。とことんやります。僕はこのような展開、つまり対象を研磨するように、作品のサイズや見せ方に関係なく、その距離感をどんどん俯瞰していきながら対象を冷静に見て行く視座というものが、至ってミニマルになっていく例というものを知っています、というか、そのつもりで見ています。多分追求するということが作家にとってそういうことなんでしょう。二年前の壁横いっぱいに描かれた茨木ブルーは観客を“飲み込む”ための装置として確実に機能していたし、またイメージの初期段階としての表現方法としては至って健全です。しかし、やがて意味性を突き詰めるうちに、対象と作家の関係・距離感や、僕などは何よりも「AQUARIUM」というそのものの記号化を感じるのです。前回からボックス型の作品が見られ、本来のAQUAというラテン語の水を意味する“大きさを連想させない”漠然とした名詞がAQUARIUMとなることで、限定された空間に満たされた水=水槽という具体性を帯びてくることから察すると、「受け入れ」ることから、やがてこの「不自然さ」に行きつくわけです。会場に据え置かれたBOXに描かれたブルーはもはや、そこで細かく振動しながらコンパクトに「成形」された水の置物として、示されるわけです、とシッタカぶります。水の豊かさや生命起源の土壌であるという発想からくる「歓喜」のイメージから、現代社会が求めてやまない「何ものも至近距離に引き寄せることが可能」との盲信が引き起こす不穏さをも感じられます。かつての魚類から水槽、そしてより抽象化されたAQUAの表現が今後どのように変化、変容していくのかがとても楽しみです。

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