「 石山 勝義 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2015.02~12.12【 川端康成文学館 】

15年間「葉っぱ」しか描いていない作家さん。この紹介のされ方は僕にとってとても興味深いものでした。石山さんは、先に紹介させていただいた井上茜さんの個展にお邪魔した折り、紹介していただいた作家さんです。ちょっとだけお話しをうかがっているうちに絵を見たくなって久しぶりに茨木に行ってきました。ここは息子が大阪の会社に勤めている時に住んでした場所で、僕にとってもなじみ深いところです。川端通りの所以が川端康成の少年時代にすごした場所が茨木市であることも今回初めて知りました。さて石山さん。以前は「切り株」ばかり描いておられたそうで、想像する“その上にかつてあったであろう”幹や葉や実の所在への切なさ=無常観といったものに興味を持たれたそうです。ある時、長岡天満宮で掃きためられた無数の落ち葉の鮮やかさに目を奪われ、カンバス一面のオールオーバーな落ち葉の集積から徐々に、風に吹き寄せられて“集まった”落ち葉たちを描くようになったのです。それまでも対象は様々でしたが、もう落ち葉を描くうちに、ここに全てが完結してしまったのですね。人間を描くよりも風景を美しく描くよりも、このちっぽけな一見、誰も関わりを持たないであろう落ち葉に或る種の普遍性を見たのです。色々な種類の樹木からはらりと落ちて、かつて生きていた証とさえ言えないような、ある人から見ればゴミのような落ち葉はひとつの「成れの果て」として映り、また集まっては、去っていく人間関係の中に潜む機微のようなものさえ感じることができます。紅葉を愛でる日本人のメンタリティの中に確実にある、侘しさや寂しさを深く心の中に畳んで、しまうような繊細でメランコリックな受けとめ方に加えて、この落ち葉への暗喩もまた、対象への洞察と愛情の所産だなぁと改めて感じました。ギャラリーの帰り道の長い長い公園を歩いていると、やはり下を見てしまうんですね。ちょっとだけ石山さんになったような気持ちになりました。

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