「 プレイルーム遊具の提案 ~ 西山 寛 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2015.02.08~12.13【 KUNST ARZT 】

自分の作ってきたものを「何か」あるいは「どこか」へ「通じる」ための筋道にすることは、とんでもなく難しいことだと思います。「作品」は一体何のために作るのかという命題は、己の芸術性の追求である、そしてそれが認められれば(売れれば)一介の美術家としてやっていけるのだ、という短いセンテンスで語られるものでもないでしょう。例えば「彫刻作品が何かの役に立つだろうか」と(勿論、西山さんの発想はそんな短絡的なものではありませんが)考えた時の、自らの作品と社会との関係性をあくまで作品を通じて検証することの大切さというものは無視できないと思います。西山さんが作った彫刻がアップサイジングした時の “現象” がここではひとつのキーポイントになります。それは部屋を仕切ってしまって出口へ出るのに難儀するほどの作品でした。子ども達はよじ上ったり、くぐったりしながら、その「彫刻という名の障害物」をまるで遊具にしてしまったような感じだったのかな、と想像します。西山さんが作ってきたものと社会との絶妙な接点ができたわけです。彼らの見えない行動規範やパターンを読み込んでいくうちに、作品としてだけの彫刻ではない「用へのプレゼンテーション」に変化するのです。僕が西山さんの作品を初めて見たのは確か卒業制作展でした。無数の皿が積み上がった作品を見るとフシギと奇妙なカタルシスを感じました。愉しいにも関わらず緊張を強いられる好きな作品でした。「アブナいけど愉しい」は子どもたちの共通感覚・言語です。ここでの展示はほぼ全部文字通り「遊具の提案」という縮尺の作品ばかりです。つまり観客は、原寸によって与えられたつかの間の想像力をも楽しめるわけです。西山さんは舞台美術なども手掛けられています。それが周囲にもたらす「環境装置」としての役割も充分に認識されているはずです。こういう作品は見る側の「あそび心」を試されるのかも知れません。

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