「 村瀬 タネ 個展 ~ うちをさぐる 影の絵 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2015.02.08~12.13【 gallery morning kyoto 】

この個展の“おそらく”作者であろう人物の名称への経緯(いきさつ)について語ると核心から大幅に乖離するおそれもあるために、ここでは省略しますが、これはトラップでもロジックでも、なんでもない、つまり「他意」無きものなんで、例え作者が若い青年であっても、それだけのことです。前置きにこれを置いとかないとあらぬ方向に行きそうなので。さて、村瀬さんは愛媛大学教育学部 芸術文化過程 造形芸術コース卒業の方ですから決して、タネ婆さんではありません。この個展は「そとにまねぶ~琳派・やまと絵」と「うちをさぐる~影の絵」という前半後半の2部構成になっていて2週間に亘って村瀬タネという作家の「原寸大を計る」展覧会であると思いました。「まねぶ」とは真似しながら学ぶということです。前半と後半とはおそらく別人の作品と思われるほどの作風の違い(もしかしたら人によってはその「隔たり」に微妙に困惑されるかもしれません)があります。村瀬という作家の文脈にある伏線のようなものが潜んでいるであろうことは予測できても実際の作品と対峙した時に果たしてどう“結線”されるかは、人によってまちまちかも知れません。僕は残念ながら前半を見逃したので二つを結ぶ線(それはおそらく破線のような…)の核心を知る由もないのですが、後半のロールシャッハの見せ方を逆回しにしてみてみると面白い脈絡や作家たるものの不確実性、何かを探る感じが少しずつわかるような気になります。ここでの二つ、三つの作風を無理矢理こじつける必要もないほどに、個展そのものは面白かったのです。しかし同時にこの作家の器用さが何かの邪魔になっているかも知れないとも思いました。この「細密さ」を「ロールシャッハ」という「見せ方」に乗っ取ってスタイルとして表明するのは、二重の趣向をかいくぐって評価されるという至って面倒な過程を経なければなりません。作家さんとは関係ないですが、正直、昨今の「琳派」にまつわる諸々にあまり興味が持てないでいるのは「琳派」という強力かつ無敵なワードにただただ“委ね切って”アプローチしている感じがどうも好きではないからじゃないかと思うようになりました。いずれにしても村瀬さん自身が語るように、未分化な作品を発表=晒すことによって得る反応を、これからブレークスルーするために岩肌をくぐる際のチクッとした痛みと合わせて、さらにブラッシュアップするための過程であると考えれば、この2週間の展示は大きな意義を持つものであると思います。

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