「 Forsaken Cities ~ 鳥彦 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2015.02.08~12.20【 GALLERY TOMO 】

鳥彦さんの名前を何度も見たように思ったのは、すでに過去3度、このギャラリーで展示されていたからです。が、残念ながら一度も見る機会に恵まれませんでした。鳥彦さんはかつてはシャープペンシルで細密画を描かれていたそうですが、なんと院の試験まで残すところわずかという時にデザインから銅版画にシフトされたそうで「なんで今?」と周囲を驚かせたそうです。これが鳥彦さんのタイミングなんですね。タイミングというのは当然ながら、それ以前でも以後でもありませんよね。あえてマニエール・ノワールとも呼ばれるとても手間のかかるメゾチント技法に挑んだ理由はと言えば、結果的には鳥彦さんのテーマにジャストミートした、そんな感じで納得します。この技法の最大の特徴はやはり作品に漂う、派手さは無いものの、ある意味で抑制された独特な表現=表情にあると言えます。おそらくは作家名も「鳥人」からとられたものであると想像されます。どの作品にもストーリー仕立てのキャプションが付いています。これは作品の演出というよりは、鳥彦さん自身の作者としての “律儀” さではないかと思うのです。この「脚本」があって、役者がそのダークな背景の中を鳥彦さんの思うがままに演じ、そこで初めて作品が完結するわけです。少なくとも、どう見てくれても構わないというスタンスではありません。登場するキャラクターが何らかの形で作家自身を投影したり、また性格、あるいは欲望・願望であったり、いわば鏡面の中の自分の内省的な部分の表出と見ても面白いと思います。作品とお話しの間を自由に行き来しながら、鳥彦さんは小さな画面の中で実は世界を俯瞰しながら、ゆっくりと飛んでいるのかも知れません。新作のタロットカードの展示もあります。そう、まさしく呪術、黒魔術、占星術のテイストをぷんぷんさせた鳥彦さんならではの展示です。機会があれば好きなミュージシャン、小説家、映画など訊いてみるのですが、鳥彦さんの口から出た「ズジズワフ・ベクシンスキー」をさっそく検索してみると、初見ではなく、以前に見て強烈な印象を受けた作家でした。おそらくはギーガーも影響を受けているだろうと思われる幻想的リアリズムな作風もさることながら、75年の生涯もこれまた凄まじいものです。鳥彦さんがリスペクトしてやまないということがよくわかります。この20日(日)までの展示です。この週末は、しばしこのダークファンタジーの世界で遊んでみませんか。

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