「 福本 繁樹 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.12~2016.01.24【 ギャラリー恵風 2F 】

「布象嵌(ぬのぞうがん)」とは、と言っても浅学ゆえ僕は初めて聞く技法でした。では福本さんを紹介したサイトから抜粋してこの技法について説明します。まず染色から始まります、と簡単に言えるものではないのですが。染色された布の裏に紙で裏打ちします。そしてなんと4mm幅に直線に(これも難しいでしょう)まっすぐに切って、他で切った極細の帯と組み合わせて、さらに裏打ちをします。これで4mm幅のいろいろな色合いの布がピタっと並ぶわけです。これで大きな画面を作り、さらに(!)4mm幅に、今度は最初にカットしたのとはクロスする方向へ切るのです。これで4mm角の布片がびっしりと並んだ細い帯状になります。これを構成し、丁寧に色の配列や方向を確認しながらベースに丁寧に貼るわけです。生地の目の方向により光の当たり方で表情が変わり、箔もやや汚れを入れた渋い輝きを放っています。これはもう職人技の域に達しています。表具の技術そのものです。象嵌という言葉の言われは重なりが全く無いフラットな画面であることからでしょう。福本さんは生家が染色業で、父親が倒れた時は京都芸大の2回生でした。家業を引き継ぎながら斬新なデザインのろう初めを手掛けていたそうです。ギャラリストも言うように主に海外での評価が大変高く、作品を見ればわかるように、モンドリアンのコンポジション(それも、ありえないほどの極細の!)を思わすモダンな印象と斬新な構成に、伝統的な精緻で職人の手仕事が加わり、見事にミクスチャーされた極上の作品に仕上がっています。染色した布を切るというきっかけがそもそも大胆であったこともさることながら、これほどの大作をこの年齢で制作される活力はどこから来るものなのでしょうか。週末の田舎暮らしは畑仕事と制作に明け暮れるということですが、南太平洋美術の収集とフィールドワーク、著作もある実に精力的な作家さんです。この日は前回の仁尾さん、99歳の画家であられる齋藤さんと続けて拝見しただけに、このエネルギーにあやかりたいなぁと切に思いながら帰路につきました。

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