「 長谷川 泰子 展 ~ 静かな日課 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.19~01.24【 同時代ギャラリー 】

「まず水平線から描くんです。それから、こう、どう描こうかなぁって…」と笑いながらおっしゃる長谷川さんは僕よりもひとつお姉さんです。そんな長谷川さんの略歴を見ると、京都芸大卒業後の活動は、まぁ実に描いて描いて描いての日々だったようです。1998年、大阪での三人展以降は筆を置いています。それから16年後の昨年の個展が僕にとっての長谷川デビューでした。DMを見た瞬間に「!」でした。この方の絵には特別な親しみを持ちます。それは多分、愛読していた「NEW MUSIC MAGAZINE」の表紙絵の矢吹伸彦さんに通じるテイストを感じたからです。こってりとした質感と色合い。ありそうな風景なのに、ありえない。どこか茫洋としていて、常に日向を感じる。白昼夢のようでいて、登場する人々には名前が無い。でも自分のやるべきことは粛々と淡々と黙々と実践する。「安穏とした幻視」とでも言いましょうか。フェリーニのようですね、と言うと長谷川さんはうれしそうに「私、フェリーニ大好きなんです」と。そう、このまま、このまま時が流れていったらいい、なんなら流されたって構わない、たゆたうように生きられたら、どんなにかいいか。種を撒き、収穫を待つ。逆らわず、奢らず、勇み足にならず、謙虚で、冷静で、そして優しい人々。さて、この会場と絵のサイズのバランスが妙にマッチしていたので尋ねたら、なるほど会場の広さから絵のサイズを決められたそうで、どの壁に何点というのまで。これだけの点数を描くのに昨年から大変ではなかったですか、と訊くと「私、めちゃくちゃ描くのが速いんですよ。それとね、エスキース(スケッチや下絵のこと)が描けないんですよ!」と笑顔で話されます。思いついたら、タァーっと描いちゃう。学校の先生を定年退職されて、これから再び長谷川さんの気持ちよい絵に出会えると思うとうれしいですね。ぜひご覧ください。一気に寒気に包まれたこの頃、この会場の温度が一気に春めいてくるように感じられると思います。

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