「 長谷部 宏 写真展 ~ ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.15~02.14【 FOIL GALLERY 】

小学校高学年でホワイトアルバム、中学生でツェッペリンを知ってしまった頃の愛読書はやはりミュージックライフでした。図書館に行っても結局これしか読んでなかったと記憶しています。「スクリーン」から「キネマ旬報」にシフトするように、「ミュージックライフ」から「ニューミュージックマガジン」を読むようになるのは至って自然かつ健全な流れでした。ですが、やはり海外のロックミュージシャンのお茶目なポージングをこうして見ると、ミュージックライフ誌がどれほど僕らロック少年に影響と情報(そして夢すらも)を与えてくれたかを改めて思い知ります。「日本を愛したロックスター」と副題にありますが、果たして日本が好きだったかどうか? この頃の日本はまだ外国人が飛びつくような独自性の強いサブカルが表だって出ていない時期ですから、どこまでいっても食いつきはサムライ&ゲイシャ的なシチュエーションになって、ロックスターというよりはタレントのスナップといった風情です。しかし長谷部さんという人のミュージシャンへの関わりの濃さは、このポートレイトやスナップを見ただけで、もう目撃者としてはレジェンドだなあと感服ものです。ギャラリーでは壁一面にまさに雑多に展示されています。端から端まで眺めて知らないミュージシャンは一人もいませんでした。長谷部さんの写真が使われた関係本も平積みされていて、来られる人たちも結構年配でした。写真をしみじみと眺める後姿に、ああ、この人、今、頭ん中でグルグルとアーカイブしてる最中なんだ、なんて。ちらほらとあるキャプションを読んでるだけでも結構楽しめます。できればもっとエピソードを知りたかったなあと思います。何せ、相手はわがままで、ほとんど輩チックなのも居たと思いますし(例えば新撰組の扮装と小道具の日本刀を渡されたボブ・ゲルドフがホテルの外へ走ってはしゃぎ、面倒な事になり、以後そのホテルはミュージシャンには宿泊させなくなった、とか)時間的にも制約があったり(クイーンのリズム隊の二人が国会議事堂や議員宿舎が見下ろせる屋上では10分しか与えられなかったり)色々と大変な状況の中での撮影です。写真のクオリティ以前のショットそのものにファンは音楽とは別な付加価値を見出すのでしょう。この展示で気が付いたのは意外にも女性のミュージシャンが少ないこと。当時はまだ目立ったミュージシャンが出てこなかったかも知れません。黒人もほぼ居ません。ロックというジャンルに限定されている感じもまた、らしいといえばらしいです。16日には元ミュージックライフ編集長の東郷かおる子さんと長谷部さんのトークがあったとのことで行けずで残念でした。この展示は来月2月の14日までとまだまだあります。かつての、いや現役の、そして夢見るロック少年よ、印画紙からの彼らのオーラにまみれてみるのもいいと思います。

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