「 inForm ~ 岸本 倫子 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.26~01.31【 KUNST ARZT 】

岸本さんは沖縄での高校在学時、「36回目の5.15~本当の平和はどこにある!?」という五人の共同作品で「世紀のダ・ヴィンチを探せ!~高校生アートコンペティション2008」の優秀賞を受賞しているんですね。こういう情報がわかるというのがレビューをアップしていて、なんと便利な時代になったものかと思うと同時に、この方の視座のようなものの一端が伺えてとても興味深いものがあります。そんな岸本さんの初個展。こういう展示は傍から見ていてもとても面白いものです。食い付く人、しばらく立ち止まって考えてみる人、全くわからないとそそくさと帰ってしまう人、いろいろです。だってただ紙が積んであるだけ、ただのカードが積んであるだけですから。そう見える人は、次の一歩を踏み出してみましょう。よく見ると断面に何か見える。これは図書館で借りられる本の最後の袋に入ったいわゆる図書カードに記載された「日時=時間=経過」の一部をじゃばら状に仕立てたものです。その数字の羅列そのものに意味はないのに、こうして一冊の本が巡った経路というものに「思いを馳せてみる」こと、そのことが作品を作品たらしめる最大の要素です。もっとも図書カードが何たんるか、今の若いひとたちにはピンとこないかもしれませんね。さて、中央に積まれたコピー用紙に描かれているのは日本地図の中で直線に表される道=線を中央に位置するように印刷したもので、断面に一本の「道」ができます。これは地図という二次元情報から抽出した「立体作品」と解釈できます。つまり岸本さんは情報から見えてくる、もっと言えば立ち上がってくる「見え方」を至ってシンプルな形状で提示して見せます。積層から生じる微妙なズレや歪み、ゆらぎ、曖昧さなどを独特な視覚効果によって、とてもスタイリッシュに、ミニマルに、パッケージングします。様々な字クセ「の」の塔。共通認識として自覚している文字の形が、書き手によって違いが生じる。これも「運動」としての軌跡のズレを視覚化した作品で、岸本さんの「変換機能」は中々にソリッドな感じです。


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