「 dislocation ~ 沖見 かれん 個展」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.02.02~02.07【 ART SPACE NIJI 】

個展の前に「琳派400年記念 新鋭選抜展」にて拝見。受賞おめでとうございます。目の前の事象を描(えが)こうとしてみても、現実はそれ以上でも以下でもなく、厳然とそこに在る、そんな話をされていた沖見さんの作品を見た時の、一気なレスポンスは何なのだろうと考えます。そうですね、向こうからこちらへ伸びて来る色なんですね。絵描きさんは多分、ですが、向こうにあるものとこちらにあるものを同時に、つまり物理的には一元的に表そうとします。でも見ている目以上のものが果たして伝えられるのかというジレンマのようなものを常に抱えていると察するのです。ひとはそれをテクニックと呼ぶかもしれません。しかし「巧く描ける」作家が現実を把握しているのかというと、また別な問題のような気もします。だからこそ沖見さんの画面から放出されるもの、カンヴァスと観客の間にある厚い奥行き、まるで3Dのような作品は、一気呵成に描けるものではないのです。150号もの大作を壁に立てかけて、描いては降りて眺めつつ、また筆を入れていく。自分の目と作品の間に幾層ものレイヤーを設定しながらも、その色を入れる逡巡というものをお聞きしました。カンヴァスからすればわずかな面積に筆を入れるか、やめようか、を二日間考える。作家というものはそういうものなんですね。この油画の最大の特徴はやはり変な言い方ですが「沖見絵具」です。蜜蝋を入れながら自分だけの色を作る。さっと引いた筆のストロークの中に絶妙な濃淡を作る。盛り上がった部分とカンヴァスの地が見えるほどのさらっとした肌合いが作る表情。これほどまでに自由であるのに、そこには構築された考えられた美しさが秘められている。じっくりと練られた力と動き回る色彩の妙、見た事のない世界。

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