「 村山 まりあ ~ Stuffed animals 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2016.02.05~02.27【 現代美術 艸居 】

もう見た瞬間に、この方がブレイクしている理由がわかります。絵物語から飛び出たようなワンシーンを、台座(ここがミソです)にのせて、オーディエンスの前に登場します。刺さった矢からは銀色に飛び散った彼らの肉体の内部はまるで、あえて略画化したコミックのよう。容赦なく刺さるそれらについて、本人たちは一切意に関していないかのように、極々さばさばとした表情をしています。友人宅のあった剥製の置物を見たことが制作の動機となったこのシリーズに漂うものは、もちろん一度死んだ者を、詰め物をして縫い合わせながら「再生」させる、この行為そのものへの作者のただならぬ意志と見解が感じられます。というのも陶を用いるということの必然、造形し、焼成するまでの経過そのものが、物質の変容、対象にイメージを重ねる行為に見事に繋がっているからです。「普通」の住居に置かれた「彼ら=剥製」のマッチングの妙と言いますか(当然ながらそこに生ずる違和感というものも含めて)村山さんならではの「弱者たちの死生観」が表現されていると思います。ぴょんと立ったうさぎの目や耳から放射し、弾けるある種のベクトルは、ギャラリストから聞いた村山さんがオランダ滞在中に手足口病にかかってしまい、隔離されながら制作した時の「暗たんとした気分」そのもののようです。陶芸作品を見るというよりも村山さんが綴る物語を紐解くような面白さに満ちた展示です。ちょっと残酷で、淡々としていて、艶めいた毒気を放つ、じわっとくるストーリーはしばらく脳裏から離れることがありません。必見の展覧会。まだ始まったばかり。ぜひ目撃していただきたいと思います。


村山さんのHPです↓
http://maria-murayama.com/gallery






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Comment

ありがとうございます‼︎

この度は私の展示をご覧頂きまして誠にありがとうございました。
そして、私の作品について書いて頂き、本当に嬉しく思っております。
この事を糧に、より精進して参りたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。
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