「 stereotypical ~ 西山 美なコ | 川内 理香子 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.26~02.07【 Gallery PARC 】

DMもさることながら、会場で手に取る作品の主旨・解説の案内が無いのでお聞きすると、この展示は京都精華大学の授業「現代アートプロジェクト演習4」の受講生が主催したものだそうですので、企画側が作ったものということでかなりグラフィカルなポスター仕様のものとなっていました。かなりザクッとした感じのもので(失礼)イメージ先行の学生らしい?出来映えのものでした。お二人の作家の年齢差は25です。このマッチングについてはよくある「二人展」とは趣が異なります。観客は二人に或る種の相似形、逆に相反するもの、もしくは何らかの「関わり」を探そうとするでしょう。しかし、展示というのはそれ以上でも以下でもありませんから、厳然と「そこに在り、示す」ことからしか始まらないわけです。つまり預かり知らぬ、ということです。かくいう僕はあまり関係性うんぬんを考えないように見ました。それでもいいと思います、ごく一般人にとっては。ここで難しいことをこねてみても所詮は素人ですから根拠を示せよと言われても答えようがありませんしね。さて西山さんはもう知る人ぞ知る作家さんです。大きなプリント作品に写るバラの花はまるで焼肉屋のディスプレイのように “そそる” シズル感にあふれています。砂糖菓子を素材にした彫刻やインスタレーションで知られる西山さんは、湿度によって変容し、退化し、消滅していく「経年の視覚化」を作品にしたものと勝手に解釈していますが、同時に女性としての「美しさ」と「老い」というものへの深く淡い考察もまた強烈なメッセージとして感じ取ることができます。会場に置かれた作品もすでに原型がわずかに残る、醜くも甘い様相をさらしていました。なんとなくこの光景にヴィスコンティの映像を重ね合わせるのは僕だけでしょうか。片や川内さんは関西ではほぼ初めての紹介となります。この絵を見た人の反応を知りたい!というのが本音です。この筆の止め方は尋常ではないぞ、と思わせるほどに、実物は「完成」されていました。驚きです。昔のコピーではないけれど、何も足さない、何も引かない、といったアレです。俄然この作家さんの以後にちょっと注目したいという気持ちになりました。あっけらかんとしているようで、実に繊細な線がそこかしこに表れています。やはりこいいうのは印刷物ではわからないものなんですね。僕たちは作品から匂い経つ力、この場合は不穏さ、と呼んでもいいと思いますが、それはやはり実物からしか出て来ないものです。この二人に共通する色彩感、赤は血液の色、肉の色でもあり、食欲をそそる色であり、発露=パッションの色でもあります。とても見応えのある展示でした。


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