「 PREDATORS ~ DAAS 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.01.26~02.07【 Art Spot Korin 】

日本を拠点に活動するアメリカ人作家のDAASさん。USJでペインティング・パフォーマーとして仕事をされ、2013年に退社後、日本国内外のギャラリーでの展示など本格的に作家活動を開始します。一見するとコンピューターグラフィックのポリゴンのような印象ですが、全て手描きです。カンヴァスを舐めるように見ても、そのフラットな均一の仕上がりは驚嘆するばかりです。タイトルの「PREDATORS」とは捕食動物のことですが、彼らの一日の殆どは作家の言う「人間が日常生活で表す怒りやそれに伴う暴力は反理性的な心象の結果であるが(当然のように罪悪感や反省、後悔の念を持つ)動物たちは生存本能から直接行動を起こし」威嚇し、捕獲し、食らうわけです。しかも彼らは生きている間、ほとんどの時間を怒り、恐怖、怯え、不安といった状態をリピートすることに費やしています。DAASさんはその表情に魅了されたわけです。制御する理性といったフィルターがかからない「食うか、食われるか」といった極限の生存本能が生み出す「表情=美」に感銘するわけです。DAASさんは感情の高揚を描くために荒ぶれた筆致やインパクトのあるストロークを手法に選びません。とても理知的に構成された点と線と面から、静かな咆哮といった風情を作り出しています。この作風に大きな影響をもたらしたものがなんと「折り紙」です。折り紙が作る陰陽の効果や一枚の紙が立ち上がる驚異的な発想がヒントになっています。作品の滑らかな肌合いと共に実はDAASさんが力点を置くのが背景です。僕もまず最初に惹かれたのがバックの手の込んだ仕上がりでした。様々な色彩が混じり合いながら、一種混沌としてながらとても抑制された美しさが見てとれます。日本の歴史的な建造物や風景の中に見られる独特のテクスチャー、あるいは人ごみの中の蛍光色、道路標識、ネオンライトなどに興味を抱き、様々なメディウムとマテリアルを使いながら、動物たちの幾何学的な造形と見事に絶妙なバランスをもって描かれています。ギャラリストに通訳していただきながらのお話しでしたが、街中での壁画なども多く手掛けており、大きな絵が描ける場所を探しておられるようです。

DAASさんのHPは
http://artist-daas.com/


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