「 山本 一輝 展 ~ 木の詩 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.02.02~02.07【 ギャラリー恵風 2F 】

ステートメント、タイトル、作品画像、どれをとっても、まさか22歳のものとは思えません。この「思えない」というのは、良い意味でも、そしてそうでない意味でも、です。そうでない意味、とは何か。それは「日本画の本来的なもの、つまりベーシックなるものへの憧憬」といったもの、もっと言えば「様式美としての日本画」を意識するあまりに「日本画たる所以と理想的な結論」へにベクトルが向かっているのではないか、また、むしろ自分の作者としての可能性に「タガ」をはめてしまっているのではないかな、とも思うからです。では日本画とは一体何ぞや、という話は好きなひとも嫌いなひとも少なからずコメントのひとつふたつは持っていると、勝手に思ったりしますが、様々な見解があることと思います。そして、とどのつまりは「描き手としての自分」ですから、他の俊英と呼ばれる若い日本画家が、どう他者と差別化を図るかというまぎれもない戦略を案じていることもまた現実として否めません。だって同じような日本画を誰しも描きたくないはずだからです。ただ言えているのは山本さんは「人に恵まれていた」ということです。長野での絵の先生との出会いも京都に来てからも。アニメーションの背景描きも経験があり、将来的にそちらの道へ、と思っていたが叶わなかった。が、彼の中で「アニメの背景」と「日本画」がどこかでシンクロしたんですね。それで京都造形芸術大学へ長野から学びに来られたわけです。すでに個展も経験し、出品し、入選もされています。僕は絵描きではないのでよくわかりませんが、多分「巧く描ける」ことの次なる課題というのがあると思います。山本さんはこれから、そちらの「迷宮」をさまようかも知れません。お話してわかる誠実な人柄と絵に対する真摯なスタンスはピュアネスです。カンヴァスの上でさまよい、悩み、さすらい、諦め、ぶつけ、もしかしたら自暴自棄になり、絶望するかも知れないほどに、これからが長いひとです。「山本の絵」という「己の山」への長い旅の入り口に立っている、そんな感じに見えます。ここでの展示も、いろいろ描いてみました、といった様々な作風のものがあります。とにかく描いて描いて描きまくるしかないのかも。その年齢に達して初めてわかるものがある、というのが、ポジティヴなエイジングだと思ってますから、そのへんの機微が絵に反映されてくるんでしょうね。がんばってください、山本青年!

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