「 Face to Face ~ 六人部 侑子 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.02.09~02.14【 gallery morning 】

DMのビジュアルを見て「すわ立体か!」と思わず前のめりになりましたが、ちゃんと伏線がありましたね。さて六人部さん、この方は前回の個展で相当にハマった作家さんです。今回は支持体であるカンヴァスをカットし、ミシン縫いして再構築しています。これは画風の異なる複数の作品をランダムに組み合わせたもので、どちらも同じポージングですが「ごくあたりまえ」と「そうでないもの」との相反、つまり自身の中の危うい部分=暗部=見えにくさと、平静を装っているほとんどの部分=みせかけ=外見とのせめぎ合いを強烈に感じ取る事が出来ます。それは一個の人間の、この絵のしつらえのように「継ぎ接(は)ぎ」された人格を表しているようにも見えました。人格の多面性は誰にでも見当たることでさして不思議なことでもありませんが、これが或る種の趣向として外見的に認知できるレベルになると、途端にマイノリティと見なされ、彼らは彼らだけの共通言語を持つ世界だけの住人になります。六人部さんの「ドラッグクイーン」シリーズは今回も健在で、なんだかこれを見るとホッとしてしまうんですね。特異な趣向というのは当人だけにしかわからないアドレナリン充満の世界ですが、読解できない人とは絶対的な価値観を共有することは無理ですので、むしろ彼らにとっては「糧」と呼べるほどの意味を持つのでしょう。きっと僕の中でも少なからずそういう部分があるのではと、心あたりを探したりします。前回の個展でもストレス性の湿疹を患った自身のポートレートを描いていました。六人部さんのテーマは「自身とは何か」へのアプローチを「さらす」ことで掘削し、解体し、昇華しているようにも思えます。それがドラッグクイーンの存在を大きく取り上げることにも文脈として繋がっているのではないでしょうか。先の「立体」は既製のぬいぐるみをバラバラにして再構築したもので、どこが正面かわからないほどにデフォルメされています。しかしそもそも縫いぐるみそのものがパーツの組み合わせですから、この再構築の意味や解釈はもっと面白いものになります。


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