「 水田 寛 展 ~ 腰を折られた話たち 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.02.09~02.21【 ギャラリー恵風1F 】

腰を折られた話というか、完全に額割れちゃってます。その上縫合ですもん。この縫い合わせ感が良いのです。どう良いかって言うと、早く縫わないと内臓出ちゃうから、まずは縫うよ、と淡々と行うブラックジャックみたいな? 要らない部分を切っちゃったのがきっかけとお聞きしましたが、これがタブローというものの面差しを整形しました。あっちとこっちとそっちとこれがくっついて、その上にさらなるモチーフが描かれて、確かに複合的な要素に満ちているんですが、妙にまとまっている、つまり全然破綻していないところに、この絵の凄さがありますね。話の腰を折るヤツは好きにさせといたらいいんです。腰の折れた話には、お楽しみとしてオチがあるはずです。そいつを熟成しといて後で食うのもオツなもんです(そうかね)こういう大胆な切り口(ホント、文字通り切り口だ)は、ややもすると観客を置き去りにしたりしますね。丁度タイミング的に京都市立芸術大学卒展を見てここに来られた(おそらく先生か関係者、なんか、でしょうか)初老の男性が「疲れるわぁ」と言いながら同時に「僕は何や、こういうのわからんなぁ…」とつぶやくのを僕は聞き逃しませんでした。「わかる」モチーフが描かれていないと納得しないタイプの方でしょうか。つい「こういうのは直感で見たらよろしいんじゃないですか」と言ってしまいましたが大きなお世話ですね。とにかく痛快この上なしです。僕はこういうの大好きです。残念ながらギャラリートークには参加できなかったのです。この方は軽々と、ひょいと飛び越えるオリジナルな技を得ているような気がしてならないのです。常識を常に疑っているひと、裏返してみることに何ら躊躇しないひと、のような印象を持ちます。素晴らしい色彩感覚と際立った手法はこれからどんどん変化(へんげ)する、いや、その手法さえ、あの手、この手をしまっているひと、のような気がしました。要注目な旬な作家さんですよ、みなさん。

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