「 未来の途中のリズム ~ 美術・工芸・デザインの新鋭10人展 」その3

Category : 現代美術シッタカぶり
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出展作家|吉岡尚美
2016.01.12~02.27【 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 】

いつもながらですが、この展覧会の工芸の作家さんの作品に向かう時に共通する心境というのがあって「若さと鍛錬」「工芸と芸術」というキーワードが常に頭の中をグルグルとまわるんですね。現代美術とこのような作品が同じステージに並ぶ時に特に感じるのは自分自身がいかに「工芸」に対して構えた見方をしているか、または工芸について、当たり前のように語られる技術ありき、の世界に「或る怯え」のような感覚を用意していないか、ということです。変な言い回しですが、この「構え」とか「怯え」とかの感情が勝手に雛壇に上げてしまっているんですね。別なものという意識が働きすぎて、つい遠回きに見てしまう。さて作家さんのプロフィールを紹介させていただきます。吉岡尚美さんは美術学校で絵を学び、次に選択されたのが伝統工芸でした。そこで蒔絵と出会います。卒業後は蒔絵師・下出祐太郎氏に師事され、師匠の下で皇室御用の棚、伊勢神宮式年遷宮の御料調製などに携わり仏具、家具、器、文具などを作られています。2013年には「京もの認定工芸士」に認定されています。とにかくこの作品、息をのんでしまいます。正直に頭が下がります。展示は「香合」と呼ばれる香を入れる器が何点か並んでいます。香合って茶道具でもあり仏具でもあったんですね。その息をのむ出来映え、完成度の高さをあっさりと裏切ってくれる吉岡さんのユーモア、余裕を感じさせるのがピンヒールに施された作品です。技術に裏打ちされたこういったアレンジ(アレンジなんて言うのは実におこがましいですが)に出会うと、その感覚的なレンジの広さに感服します。こういう作品、ひとつでも手元に置いときたいです、到底無理ですが(笑)

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