「 福田 笑子 展 〜 Basketry & Jewelry 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.03.19〜04.02【 GALLERYGALLERY EX 】

話は脈絡なしに始まりますが、電話のコードはなぜ、よじれるのか、を検証してみると実は何でもない、という結論に達します。要するに最初に持つ手から持ち変える時に一回転しているわけです。これが何度も繰り返されるとついには受話器を持ち上げられなくなるほどにダンゴができるわけです、というようなことを個展の帰り道で思い出しました。ただそれだけのことです。さて、福田さんの作品の大きな、大切な要素のひとつに「捩(よじ)れ」があります。電話はともかくも、世の「捩れ」にはきちんと理由があるように思えてくるのです。特に福田さんの作品を見ていると捩れは有機体=自然物の構造の重要な一端になっているのではないか、などとシッタカぶってくるのです。天井から下がったオブジェはユルく、なおかつ、やんわりと、そしてしなやかに捩れています。これらを見ていると或る妄想が頭をよぎるのです。会議室でこの度のSF映画に登場する新しい宇宙船のデザインのプレゼンを見ている → どれもなんだかしっくりこない → もっと、こう今までになかったような斬新なものはないのか → と、福田さんの作品に目が止まる → これは、面白いじゃないか! → 全然シンメトリックじゃないところもいいけれど、何よりも宇宙船そのものが生命体であるというコンセプトにぴったりだ → そうですね、不時着している絵も中々にインパクトがありますよ → じゃあ、いっそのこと、宇宙の或るエネルギーを口から取り入れて、排出する力を推進力に替えるというのはどうですか? つまりエンジンというものが無いのです…こうして僕の妄想はとどまることを知りません。まずプロトタイプを作ろうというデザイン・プロジェクトの依頼を受けて福田さんは…嗚呼…というわけですが、このオブジェの造形はカゴの構造の定理から出来上がっているということです。編んでいるうちに徐々に捩れてきて、最終的には容れ物としての構造に行きつくわけです。大昔の人がまず編んでいったらそうなって、こうなって、結果的にWOW!!と歓声を上げたというのは想像に堅くありませんね。二つとない、どのカタチも遊び心にあふれたちょっとお茶目な造形が魅力的でした。

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