京都造形芸術大学 大学院 修了展「 井上 裕葵 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.02.27~03.06【 京都造形芸術大学 F202 】

昨年の10月に個展を拝見して、井上さんの静かな決意表明とコミュニケートの「手掛かり」として選んだ絵画を学んでいくうちに重い通過儀礼とも言うべき「制作する=絵を描くということとは自分にとって一体何なのか」という自身への問いかけへの答え方を、そのままライブに表現されたような作品に出会いました。6年間の京都生活からこの春、淡路島で高校教師をされるという井上さんのタイムラインを見て「とっておいた」レビューをアップするのは今やな、ということで。ここの展示環境は個展とは当然ながら趣を異にしますが、とても考えられた展示をされていました。やはり井上さんの作品に欠かせないのはダイナミズムです。緞帳のようにカーテンのように吊るされた支持体はまるで生き物のように息づかいをしています。ところどころハサミで入れられた裂け目を残したまま更に縫い合わせ、壁に掛かるタブローでは成し得ない空間との距離感や掛け合いを作っていきます。先の「他人=外界」と関わるために絵を描いてこられた旅の始まりはこの作品のステートメントにもあるように、絵画の内側へ入っていくということは幼いなりの処世術の模索そのものであり、表層では終らない=手段としての絵画のさらなる彼方を見つめ、自身を検証する手立てを探す旅が始まるということです。新しい旅は常に身近に海を感じながらの道行きになるようですが、井上さんが辿り、感じたであろう岐路や自身の心の句読点に置かれた布石を、経験を通じて若い人たちに伝えて欲しいと思います。益々のご活躍を!

over the horizon(可変/綿布、ジェルメディウム、油彩)

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