「 田中 南央 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.04.12~04.17【 ギャラリー恵風 2F 】

陶芸の展示にもれなくセットされるのは、どうやって作陶されたかというお話しです。ここは僕の最も苦手な領域で作家同士なんかだと、もうそこがキモである、というような雰囲気になります。と言ってるヒマがあったら現場行くなり、自分でやるなり、僕ももっと勉強しなきゃいけないんですが…さて、2006年に大阪芸大陶芸コースを卒業後、信楽窯業技術試験場でろくろ科を修了された田中さんのここでの初個展。壺です、ええ、誰が見てもまぎれもない壺です。で、表面を見るとそこにも壺が “描かれて” いる、と。先の尖ったもので輪郭を削っているんだな、と。はぁ、壺に壺なんて、よほどの壺フェチですか、なんて思いっきり勝手な想定を巡らすわけですが、全部!ハズレです。(フェチだけはあってるかも)これ、基本的には型があって作られてますから、どれも規格的には同じです。実は彫られていると思われたラインはパズルのように組み込まれたパーツなんですね。これ、驚愕の事実。さらに壺のラインも!全てパーツによって組み込まれています。言われても全く納得がいかない(といった表情だったんでしょうね、僕が)ならということでギャラリストさんが壺の底を見せてくれました。これです。これでもう説明は要らないわけですが、どれとて同じ土、焼き方ではないのでそれぞれに特徴的な景色ができています。小さな動物のオブジェも然り。しかしステートメントにも一切制作工程の記述なし。あっさりとしたもんです。これは素人の僕のみならず衝撃的なことではないのでしょうか。ありえない…なんで…という。或る方はもっと工程が作品に反映されるようにすべき、とか。でも描いた線では表現できないニュアンスが全体を強く印象づけていることも確かですし、それこそがこの作品に秘められた魅力であると言えます。これはあくまで「田中さんの作り方」であって、作家にとって、時として評価や判断とは全くの別次元の意志が働いて、昇華し、収束させる仕事というものがあるのかも知れません。加えて申せば壺の値段も驚くほどリーズナブルでした。

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