「 かさねて、きって、はって。〜 亀井 麻里 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.04.12~04.24【 Art Spot Korin 】

こういう作品、展示を見るたびに自分の中にある「立体」という概念そのものが至って危ういと気付きます。ポートフォリオを見せていただき(作家さんは不在でした)確かに過去に作品を見た記憶がありました。わかりやすいところでは牛乳パック、菓子のパッケージ、紙皿などに切り込みを入れてランダムかつ連続的な造形を作風とするカッティングアーティスト・亀井さんの3年ぶりの個展ということです。先の危うい概念という下りは、亀井さんの手によって二次元からむくむくと湧き出てくるそれぞれの触手、あるいは種子から成長した羊歯(しだ)状の断片が、もはやベースとなった素材から生殖過程を経て、全く新しい要素として完結しているということ、つまり亀井さんの作る「立体」への新しい気付きのようなものでしょうか。凡庸な想像のもとでの立体を想定していると見事にスカされます。「重ねる」「切る」「貼る」の3つの行為がもたらす視覚効果の驚きですね。いわば「工作」の延長線上にある単純な行為の反復によって、そのものが変容する面白さにあふれています。それは虫の目になって森の中を這いつくばる感覚と鳥の目になって俯瞰する両端の見え方の面白さに通じます。「美しいものの可能性が日常の行為の中にこそ在る」というステートメントの一文は大げさではなく、まさに美術と生活者との間を架けるポリシーだと思いました。

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