「 鳥になる種 ~ 山本 佳子 GLASS WORK 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.04.09~04.23【 GALLERYGALLERY 】

初見は2年前。個展タイトルも全く同じ。これは通年の山本さんのテーマなのかも知れません。過去のブログを読み返してみると専門的なガラス工芸について四苦八苦している様子が伺えます。大きくガラス工芸には吹きガラスのような「ホット・ワーク」と加熱焼成炉で処理する「キルン・ワーク」があります。キルン・ワーク技法にもいくつかあってパート・ドゥ・ヴェール(鋳込み)フュージング(溶かし)スランピング(曲げ)などです。詳しくは検索してみてください。僕も実はさっぱり、なので。この羽のような葉のようなフォルムは型そのままですが、細板の配置によって豊かな表情と実に上品でミステリアス、かつ有機的な雰囲気を漂わせます。前に拝見した時も感じた展示の巧さについては、やはり建築・インテリアの出自だけあって中々のもの。この日は夏日。西日射すギャラリーで作品は光を一度柔らかく吸収しながら、淡い影を壁に落としていました。中央に屹立する樹木のような大作オブジェは各パーツが「こわれもの」であるという微妙な危うさの上に密やかに天空に向けてその、手=翼=羽を広げています。勿論自立する造形ではないので天井から吊り下げられていますが、自分の造形イメージをこうして実体化するために妥協しないテンションとはどこから来るのか、改めて作り手のベクトルの強さ、高いモチベーションを感じます。これも以前のブログで書きましたが、山本さんはガラス工芸の専門的教育を受けた方ではなく、趣味のステンドグラスから派生したこのスタイルを独学で確立しました。オリジナルであることとは、こうしてカタチを成すまでの相当な紆余曲折や試行錯誤を経た成果であることを思えば、どこで見ても山本さんの作品とわかるということですから、作家にとっては絶大なアイコンであるとも言えます。棚に乗った作品もまた果実や種子を思わせる造形で、静かな波動を押し込めているような寡黙な面差しでそこにありました。

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