「 並木 文音 ~ 空白の装い 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.04.19~04.24【 gallery ARTISLONG 】

全くの余談なんですが、並木姓は親戚以外出会ったことがない僕が、美術作家:並木文音さんの作品に遭遇したのは2011年の院の卒制(その時は現場で作品を公開制作中でした)でした。だから厳密に言えば初対面ではないのですが。初見の卒制がかなり強烈な印象を残しました。「あの作品、今でもあるでしょうか、っていう人が居るんですよねぇ」と仰る並木さん。ディズニーランドのフライヤーで作ったシンデレラ城。ほら、もうこれだけでハマります。見てみたいとおもいませんか。そんな方のためにちゃんと画像あります。ここだけのサービスカットですから(笑)そんな目元の涼やかな並木さんの個展です。この方はテーマ、主題に沿った作り方をされる方で(もしかしたらそれをごく当たり前にしている作家さんも多いかもしれません)並木さんにとって素材とは表現手段に使われる素材の「選定」に他なりません。必然としての素材、です。ですからくり抜かれた石の中に入って延々と周囲の石を崩す、というような作品も作られるわけです。同じギャラリーでの個展でオーガンジー素材の城を見た時になんとなく、この素材が好きなのではないかなと思いました。岡本さんのバッタもんの時もこの素材。見通せることもできなくないけれど、なんとなく見て欲しく無い、でもその奥にあるものに意味があるの、といったニュアンス。普段見慣れているモノたちのそれこそ「必要な空間=抜け落ちた体積」をキチンと仕切ってしまう。例えばハサミの持ち手にある「抜けた空間」に壁を作って、なおかつその延長線にさらなる空間の関係を作る。ハンガー然り、セロテープ然り…会場の展示の光景は見事なまでに観客を動かして翻弄させます。それはまぎれもなく「新しい間」を作ること。そして奥にあるDMのメインビジュアルにもなっている各キャラクターが被る別な表情。それは本来の彼らの顔付きに比べてなんと短絡的な記号のようなアイコンか。機関車トーマスやピーナッツに登場する彼らも難なく被せられていますが、かといって、不思議と息苦しさは無い。風通しも悪く無い。なんせオーガンジーですから。並木さんは作品作りの前のスケッチもしない、とのこと。並木さんにとって問題はスケッチではなく、どこに作品の落としどころを作るか、ではないでしょうか。かっちりとした「作品」然としたものを提示するのではなく、普通に憧れているもの、あるいはそれに準じた妄想、想いの割に安直で壊れやすい現実をそこはかとなく示してくれます。いつも次を楽しみにさせて、決して裏切らない、並木さんです。

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