「 Scores ~ 金沢 健一 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.04.26~05.08【 ギャラリー揺 】

金沢さんは “音を出すため、作るために” 彫刻しているわけではありません。造形が音に置換された、ということです。金沢さんは或るルールに沿って作品制作をします。そのルールについては詳しく述べませんが、ルールという或る種の法則性に乗っ取っていけば時として偶然な造形、ディテールというものも生まれてきます。そのへんの妙というものも、このような「突き詰めた引き算的」なミニマルな作品の面白さでもあります。素材は規格品のアルミニウム角パイプです。あまり素材に手を加えたくないと仰ってましたが、そのことが彫刻のマテリアルとしての別なベクトルをもたらすこともまた事実です(意外性とかに限らず)。銀閣寺にほど近いのに観光客の喧噪の無い、小鳥のさえずりの中、小さなBOSEのスピーカー(これが音が良いのです)から時折スッと聴こえる音はシンセを音源とした浦祐幸さん制作のものです。4面の角パイプの展開図が浦さんにとっての楽譜になります。スリットが記された開かれた図を横にするとなんと五線譜に!そのスリットの幅と間隔が音の高低、時間になります。高さ180cmの彫刻は180小節の音符に置換されたわけです。3本の彫刻の下と上から(上からということは逆回しになります)の音階がアンビエント・ミュージックの如く(金沢さんもこの環境で鳴るとそういうことかなと仰ってました)流れます。奥の部屋には全く手を加えていないプレーン(という言い方も変ですが)な作品があります。ひとつの作品は9分の長さです。ですからスリットのない作品は無音状態が9分続きます。和室は座を肝とした空間=平面=横ですから、立つ彫刻との兼ね合いを計っておられたようですが、和室の持つ縦横の構成を鑑みれば、この屹立する3本の直線は柱のニュアンスと持たすことで見事に調和しています。金沢さんの代表作でもある「音のかけら」シリーズの作品が縁側に置かれていて、マレットで叩くとなんとも言えない柔らかな音が、ランダムに分割された鉄から放たれて新鮮な驚きでした。「音楽としての彫刻、彫刻としての音楽(ステートメントより)」全てはこの言葉に尽きます。

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