「 橋本 知成 展 ~ 内観 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.10~05.22【 gallery MARONIE 4 】

梅原育子さんという、うら若き現代陶芸家さんが以前に野外彫刻展で、
ご自身の作品が雨に弱い焼物であることについて
「もし降ったら、それはそれ」と仰ってました。
そして別の野外彫刻展で子どもが誤って作品を壊してしまった時も
同じように「これはこれとして作品」と。
会場に入って目に飛び込んでくる巨大な筒状の橋本さんの作品。
なんとなく表面にある、とても“自然”なヒビを見て、
裏にまわると下方に明らかに割れた痕跡。
これはどちらも搬入時のインシデント。
奇しくも橋本さんは先の梅原さんの後輩。
この想定外の出来事にも至って淡々と「これはこれで…」と梅原さんと全く同じことを。
本来的に焼物というのは壊れるという前提が立ちはだかっています。
だから、これを一つの表情と捉えると、
ほら、途端に語り出すんですね、作品が。
ある意味では他のカテゴリーには無い「壊れ物」ならではの
突発的な歓喜というものもあるわけです。
この焼物は信楽での野焼きで作られました。
作品を囲うレンガで組まれた枠の中で500℃のガスで焼成し籾殻を投入します。
釉薬は熱に浸かりながら独特の色彩を帯び、
長い時を経て造形を固めていきます。
橋本さんの作品の圧倒的なダイナミズムは
誤解を恐れずに言えば「工場萌えな男子系フォルム」です。
しかし同時にその面差しは近づいてみれば見る程に繊細で豊か、
茫洋とした地平、荒涼たる大地をも連想させます。
橋本さんの或るステートメントに興味深い記述。
主意は「いずれ朽ちていく鉄と決して消滅することのない土からの産物との対比」です。
この作品にも強力な締め付けを想像させるボルトが
両サイドからしっかりと埋め込まれています。
この構造的なニュアンスが作品を大きく印象づけます。
効果的な照明、会場と作品との体積の相性も素晴らしく
何度でも見にいきたくなる個展です。
まだまだ日程はたっぷり。是非どうぞ。

橋本さんのWORKSは → http://tsukibae.com/works_hashimoto.html

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