「 二階 武宏 木口木版画 名作展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
二階3

2016.04.30~05.15【 アートゾーン神楽岡 】

木版画の超硬派(いろんな意味で、ですが)とも言える木口(こぐち)木版。
この木版の版木は木の断面、つまり輪切りです。
だから作品は不定形な輪郭となります。
使われる木は、というと硬くて目が詰まっている椿や柘植です。
彫刻刀はビュランと呼ばれる先が斜めに切り落とされた刃を持つ道具で、
これは直進にしか彫れないので曲線は版木を回転させます。
今回の会場での写真が、残念ながら二階さんの魅力を伝えるには
殆ど無意味だとわかったのは、帰ってから画像データをPCに落とし込んだ時でした。
何しろギャラリーでは大きな天眼鏡が用意されていて
細部を覗くことができます。
それほどに細密な出来映えで、
考えただけで気が遠くなるほどのディテールなのです。
超絶技法という言葉が版画に際しては二階さんのためにあるような、
決して大げさではなく、そんな気になります。
そしてここが大きな魅力となるテーマ、モチーフ。
幻獣的生物の塊が大気を裂かんばかりにむくむくと沸き上がり、
その内部に駆動性を備えたメカニカルな装置が垣間見え、
さらに背景やタッチに古典文様の要素を見る事もできます。
一言でどんなもの?と問われても説明が困難ですね。
ひと目見て大友克洋が好きかも知れないとか、
塚本晋也の鉄男は見たのかな、とか
先日急死したギーガーとか、いろいろと勘ぐったり、めぐらしたりします。
そしてミリ単位(それ以下に見えます)の手彫りの痕跡が
しっかりとしたコントラストとして画面を形成し、
壮大で幻想的な物語をあたかも映画のスチールのように完結させています。
ギャラリーオーナーは京都精華大学の卒票制作展で二階さんを知り、
注目し続け、魅了され、
ついには二階さんの10年間の作品集を刊行するに至りました。
掘り進めていくうちにどんどん細かくなっていくそうで、
それは二階さんの癖(へき)とも言うべき執着、
誤解を恐れずに言えばパラノイア的な妄想の素晴らしき所産と申せましょう。

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二階1

二階2










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