「 ALONG THE KATSURA RIVER ~ 中川 裕考 」

Category : 現代美術シッタカぶり
なか4

2016.05.03~05.15【 gallery MARONIE 5 】

ファッションに於いて「手塩にかけて育てる」というフレーズは、
もうデニムですね。
その偏愛は僕のようにファッションに疎いものにでもわかる、というか、
いや、厳密にはわからない世界観かも知れません。
それだけにデニムという汎用性の高いマテリアルを
上手く着こなせている人は思うほどに多くはないと感じます。
入り口は限りなく広いけれど、極めるには時間もお金もかかるんでしょうか。
最近思うのは年齢相応の恰好って何だろう、と。
無理な若作りはダサいとの記事を読むとヒヤッとします
(尤も帽子を被らないでそこをキチンと成立できうるかという
テーマも僕に限定して、あるわけですがw)
さて枕が長くなりました。

中川さんと言えば僕の中では
「デニム絵」画家という勝手な肩書きを付けさせていただいてますが、
例えば情報なく、個展のDMのビジュアルを見て
素材がわかる人はほとんど居ないと思います。
まるで油画のようなテクスチャーなんですね。
ところが前回同様の5階の自然光を取り入れた独特な空間の中で
中川さんの作品を見ると、
当然ながらまぎれもなくデニムです。
キルトという解釈でもなく、
タペストリーというと形態として限定され完結してしまっているので、
それとも違う。やはり「絵」なんですね。
限りなく筆によって色を置くような絵画的なプロセスを感じるんですね。
この画面の調子というのはデニムの色あせ、
つまり経年から生ずるもので、当然膨大なストックをお持ちです。
これほどの巨大な作品をどう制作されているのか、
一度アトリエを見てみたいものです。
こういう作品はどうしても“手の入れ方”に始まる
テクニカルな部分に目が行きがちですが、
中川さんの捉える対象は「日常の温度」を感じるものばかりで、
ことさらに奇異なモチーフを選ばないポリシーをそこに感じます。
つまりコンポジションなり、斬新な構成なりの「画風」であると
素材とモチーフが相殺してしまうんですね、
恐らくは(シッタカぶってますね)。
テキスタイル、というレンジの中で、
僕にとっては彫刻的要素の強い作風はいつ見ても新鮮で、
先のデニム愛好家とはちょっと異なるかもしれませんが、
違う意味でやはり一種の「素晴らしき偏愛」といった(失礼)
趣を驚きと共に楽しませていただいてます。
※今回は皮素材の作品もありました。

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