「 Filter / Veil ~ 上野 千紗 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.17~05.22【 KUNST ARZT 】

上野さんのステートメントに
「生と死・装飾・身体・精神」というキーワードが出て来ます。
僕にとって今回が3回目の個展なんですが、
やはりこの方の視座構造というものに惹かれますね。
「装飾」というテーマに基づいた作品(群)ですが、
さて或るサイトで額について
「料理にとっての皿」「家にとっての庭」という例えがありました。
そう考えると人間にとっては何に相当するものか?
「体裁」という言葉があります。
絵にとっては勿論保護の意味もありますが、
このへんが微妙ではありますが「付加価値」をはらむものでもあり、
極論を言えば「作品にとっての体裁」と考えられます。
となれば身体を守るものであり、同時にその人となり、
あるいは潜在的な構成要素が滲み出るものでもあるということです。
上野さんは一度、額という存在、絵なしには「有り得ない」価値について
リセットされているのではないか、と思うのです。
現在まで脈々と続く「絵と額」の関係性について、
あるいは一度リカバリーしているのかも。
人間はどこかで人知れず絶妙なバランスを保ちながら生きています。
その「つっかえ棒」が細かったり、もろかったり、あるいは疲労骨折していたりした時に
見事に本音、性根というものが露呈したりしますよね。
そう見立てると「絵」にとっての「支え」という解釈も成り立ちます。
改めて「額の考察」などには思いも依らないわ、という人にとっては
とても面白い提示であると思います。
25点の「木炭でドローイングされた額」はもちろん中の絵はありませんが、
これは上野さんの言う「目には見えにくい出来事・現象」のアウトラインを
少しずつ立ち上げる制作行為の一端であると考えると、
そこかしこに色々な気付きが潜んでいて、
帰り道に考えながら歩く、といった宿題をもらったような気になります。
そして額という「主体なき存在」をリスペクトしている風にも捉えられます。
ところで奥の作品はなんというか洒脱でカッコよろしかったです。

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