「 生き恥さらし ~ 森 由紀 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.12~05.29【 ギャラリーいのくま亭 】

「駄々こねる」「あきらめて眠ることにした」これは過去2回の個展タイトルです。
で、今回の「生き恥さらし」。どうです、この飄々たる絶望感。
とは言え “絵を描くことでオチをつけて
” 着地して自身で納得しているわけではなく、
実際それなりの経過を辿りながら、森さんはもがきながら、生きています。
前回の様子をブログで再読して思い出しました。
そう、上品そうな婦人(たまたま通りかかった感じ)が森さんに
「私、絵とかよくわからないんですが説明してくださる?」森さんの困惑と、
ちょっとだけヒヤッと固まる空気。
「失恋したんです、ワタシ」「あら…」今度は婦人が困惑。
このやり取りはギャラリーメグリストとしては
おいしくて、うれしい瞬間です。
森さんの絵に時々現れる「食べる」というモチーフ。
恋人を羽交い締めにして、アタマから食べている太っちょな怪物は、
経年と共に森さんの中で何かが消化されたようで、
見事にハグしている絵に変わりました。
前回も正直な方だなぁという印象でしたが、
同じですね。
大きなメインの絵の左上にはケモノと化しかかっている人間が描かれています。
これも森さんの願望です。そう言えばブログの冒頭でこう書きました。
「歓喜の発露こそ、とだけ考えて作品をご覧になっている方は
多分そんなにはいらっしゃらないとは思いますが、
人間の半分以上はおそらくそれほど愉快でもない部分で
占められているんじゃないかと」。
多分森さんはどうしようもできない自分と、
フォローしてくれる周囲の人間に横たわる
「熱量の差」「得体の知れない機微」「恨めしいほどのおせっかい」
そしてケモノになってしまいたいと思う程の生き恥をさらす
己を制御するために絵を描いているのではないか、
そんな話もオーナーの半井さんとしばらく話しました。
「今どきの変な子」はしかし創作手段としてのテクニカルな部分など
クリアして心底に自由な描きっぷりで、
誰にも指さされないほどに力強く、
同時に自傷という危うさを抱えながらも懸命にこれからも生きていくわけです。
そう、そんな、生き恥を見に来ませんか?

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