「 思い出したくないことのひとつやふたつ ~ 岩田 綾 個展 」その2

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.24~05.29【 KUNST ARZT 】

奥のスペースにあるガラス張りの白枠のキューブ。
底面を除く5面に何やら細かい長方形がびっしりと。
僕には何かさっぱり。
見る人が見るとすぐにわかるんですね、これ、プロフ帳だな、って。
岩田さんは、ある日(という書き方が何となく良いので)とっておいた、
か、捨てられずにいた(このへんも微妙なんですね)プロフ帳を
シュレッダーにかけます。
小学生、中学生、高校生、部活など、
それぞれのプロフ帳はそれぞれにトーンが異なります。
年齢に応じてその数もかなり限定されてきます。
これはそのまま「手当たり次第の小学生」から「選択するその後」への変遷であり、
大げさでなく岩田さんをとりまく人間の相関図です。
岩田さんは「いつかどこかで使うかも知れない」とのことで
シュレッダーにかけた紙片を捨てずにおきました。
面白いのは小学生の時のは全て横に切られているので、
結構アイドル名などが読み取れたりします。
テレビで小学生の「これ、個人情報だから」という言葉を聞いて、
まさにプロフ帳とは個人情報が集積したもので、
その中には後々のささやかな確執や諍いが
立ち上がってくるものもあると思います。
この無数の紙片をどう示すかという手段に、
このキューブを考えついたのは大正解です。
しかもしっかりとした頑強な枠に守られるようにして置かれた物体は
淡く切ないお友達の関係性、過去の出来事について断ち切れない逡巡や、
多分しょーもないエピソードも含めて、
まるでタイムカプセルならぬタイムキューブとなって、
犯し難い存在感を醸し出します。

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