「 ふるはし よしこ 展 ~ A i r II 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.21~06.04【 GALLERYRELLAG 】

3年ぶりの個展。その3年間に作家に何があったのか、というイントロは、
何も謎めいた企てがあるわけではないのですが、
それはバッハ作曲のチェンバロ曲「ゴールトベルク変奏曲」でした。

音符が読めない(この言い方は変ですか。音符は読めるものという前提に立てば、
単に放棄したに過ぎないわけですね。
音楽の手立てある音符が読めないということはそう、数学も苦手です。
音楽って段取りは理数です)僕としてはピアノに限らず、
譜面を見てそこのポジションを押さえたり、叩いたり、踏んだり、
弾いたりできる才についてはほとんどジェラシーに近いものを抱いております。

さて話を戻します。ふるはしさんは在廊されておらず
残念ながらお話は聞けませんでしたが、
この作品は先のゴールトベルク変奏曲に“よって”構成されたものです。
楽譜をトレペに染めた透明水彩絵具によって、
48音=48色に当てはめ、音符の長さをトレペの幅にしています。
和音はそれぞれのトレペの重なりで表しています。
これは至って個人的な置換方法によって成されているもので、
いわばふるはしさんならではの
「音階→色調」「拍→長短」のルールで表現されているわけで、
そこから導きだされたものは逆に見て行けば
バッハの作曲法であるとか効果であるとか、もっと言えば
近代音楽に大きな影響を及ぼした或る普遍性というものを、
実に静かにではありますが指し示しているとも言えるでしょう。
それは結果的に「バッハの必然」に通じるものであり、
ふるはしさんが啓示を受け、自ら実践し
(会場に流れているゴールトベルク変奏曲はふるはしさん自身が演奏している音源です)
バッハを媒介した色彩表現のメソッドの一端であると考えます。
基本的な音階を色別にした「対応表」が壁に掛かっている以外は全て床置きです。
以前の個展も同じように床に置いているところを見ると
「色を俯瞰で見て捉える」というスタンスなのかもしれません。

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